パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

川又、大迫、柿谷

2013年11月30日 20時48分54秒 | サッカー
Jリーグもいよいよ大詰め
今日勝てば優勝が決まる横浜だったが、、、
NHKで放送してくれたから昼と夜のJリーグ観戦のはしご

もちろん興味は優勝の行方
しかし、もう一つ日本人ストライカーのプレーも見逃せない
知らないうちに得点が2位になっている川又
そして日本代表で切磋琢磨している大迫と柿谷
彼らを中心にテレビ観戦

横浜対新潟の試合はいい試合だった
緊張感に満ちて流石に優勝がかかっている雰囲気がムンムン
さてその中で、多分初めてその気になって見た川又だが
非常に面白い存在
身長もありそうだし身体能力も高そう(走るのも速そう)
そしてゴール前の迫力は相当なもの
慎重にコースを狙ってというよりズドンといった感じで
思い切りの良さ、シュートが枠内にいくこと、そして嗅覚
これらはドラゴン久保みたい
鳥栖の豊田よりも面白いかもしれない
一度チャンスを与えてみるべき

試合はその川又のシュートが決まり新潟が先制
試合間際にカウンターからもう一点とって横浜の優勝はおあずけ
川又はあの位置にいること自体、運がついていたりノッている
だが運とか勢いだけであの得点数までは行かないだろうから
やはり正当に評価されるべき存在

夜の時間はセレッソ対アントラーズ
まずは大迫の得点シーン

コーナーの岩政の戻したボールを大迫はセレッソのDFに
囲まれながらも巧みにボールを動かして
ブロックして冷静にシュート
大迫はこの手の得点も多いみたいだから
これも単に運だけの問題ではなさそう

それ以外のプレーは相変わらず万能型
体も大きいし日本のDF相手だとしっかりポストもできている
守備の意識も高くひたむきな感じでチームの一員として頼もしく感じる存在
だがDFが世界レベルになると普段で来てることが確実にできるかが少し不安
世界レベルではひたむきさだけでは済まない
多分センス・タレントというものが必要になる
大迫の平均点は高いがギリギリのところでの勝負はどうなんだろう
経験させてみないとわからないが

次に柿谷

同点のシュートは正にセンスの塊
プロの仕事
あれは呆れてしまうというか褒めるしかない
浮かしてかわしてあのタイミングでシュート
誰もができるわけじゃない、カミソリのような繊細さを伴った技術

しかし、彼の場合1試合を通して素晴らしいプレーが続くわけではない
なんでもないミスをしたり、守備も見方によってはチンタラしてるし
歩いているシーンが目につく
しかし、センスは半端じゃないし
努力して真似できるといったレベルじゃない
今日は効果的なプレーやシュートが随所に見られた
彼の場合は川又とは違う怖さがある

そう、川又は迫力
柿谷は怖さ
大迫は、安定感かな

さて楽しみは伸びしろの問題
一気に伸びた川又
やっと本来の力を見せ始めた柿谷
勝負強い星の下に生まれた大迫
残された時間で彼らはどのように伸びていくか?

DF目線から見れば誰が一番いやな存在なんだろう
DFから嫌がられる存在、早く三人にはそうなってほしいものだ

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京都の紅葉、今年は源光庵と光悦寺へ

2013年11月26日 20時44分30秒 | 旅・旅行
この季節の楽しみの一つ
京都の紅葉狩り
今年は少しばかり地味に京都市北区鷹峯の
源光庵と光悦寺
と言っても

源光庵は、悟りの窓と迷いの窓で有名なところ
観光客はここで写真撮影
しかし、光のコントラストが強すぎて上手くいかない
庭は見頃、全体が同じ色でないところが良い

散り紅葉もきれいなもの


京都の紅葉はなんでこんなにきれいなのかといつも思う
手を入れているからか
それとも単に自然のおかげか
はたまたきれいになるべく仕掛けがしてあるのか

この後光悦寺に

入り口が悔しいくらいオシャレ
紅葉のトンネルが雰囲気を作っている
しかも単に赤一色ではなく素敵なグラデーション

この寺を見まわっている間に思い出したのが
「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ」
藤原定家の歌
これは結構好きな歌で、
カラフルな世界から一気にモノトーンの世界に
場面転換してその寂しい感じが際立つ
人工的とはいえその効果はすさまじい

西行の
「心なき身にもあはれは知られけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ」
より今は好ましく思う

毎年歩きすぎて疲れるので今年は早めに切り上げて
今出川堀河の鶴屋吉信へ

2階の休憩所ではカウンターで職人さんが生菓子を目の前で
つくってくれるサービスがあった


つくってくれるお菓子はもうひとつ別のものがあったけれど
見ていて楽しそうだったのでこちらを選択
抹茶とセットで

この後、錦市場の杵つき餅屋で京風の雑煮
そのあと近くの誠心院へ

錦市場からも京極からも四条河原町からも近い誠心院は
和泉式部の眠っているお寺さんだけれど
恐ろしく注目されていないみたい
まるで忘れられた存在

賢そうで、しかも感情の濃い和泉式部
今なら恋多き女として注目されるかもしれないのに
なんだか寂しくてかわいそう

今日は休日でないので程々の人出
今週末は大変な人出になるんだろうな

それにしても京都の紅葉は本当に凄い

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レッド・ローズ・スピードウェイを久しぶりに聴いて!

2013年11月24日 19時06分51秒 | ポール・マッカートニー
19日のポール・マッカートニーの東京公演から数日経ったが
この頃は「おさらい」を兼ねてレコードを引っ張りだしている
今日珍しく聴く気のなったのは

マイ・ラブが入ったこのアルバム

しかし、マイ・ラブはそんなに好きではないし
記憶に残っていることといえば、
散漫なアルバムだったという感じだけ
アルバムの中で当時まずまずかなと思ったのは
「ワン・モア・キッス」
ポールが時々見せる鼻歌の感じの曲
結構心地良い
「ファースト・インディアン・オン・ザ・ムーン」
シンセサイザーの宇宙的な感じだったな!
ということが記憶に残っている

で、今日聴き始めたら
最初の「ビッグ・バーン・ヘッド」
そうそうこんなんだった、割合面白いじゃないか
流して聴いていても傑作とは言えないまでも
充分楽しめる

途中は飛ばして

「ホエン・ザ・ナイト」
イントロから続くキーボードは「オー・ダーリン」を思い起こさせる
ライブで演ったら違和感ないかも

得意のメドレーの中では
「レイジー・ダイナマイト」がわかりやすいメロディーで
ポールでなくても歌ったらとても気持ちよさそうな曲
聴く楽しさよりは、身体的・精神的な快感が得られそう

ところでこのメドレーのまとめ方
まるでベートーヴェンの第9みたい
あるいはブルックナーの第8番終楽章みたい
つまり先行するメロディーが全て回帰する
その効果・統一感はなかなかのもの

ポールはベートーヴェンを意識したのだろうか
それとも、そうすれば劇的な効果と統一感が得られると
感じとってこの方法を採用したのか

メロディの回帰は
アビーロードでも「You Never Give Me Your Money」のメロディが
突如として復活する部分があるがこれもとても効果的

バンド・オン・ザ・ランのメドレーでも
特徴的な「ホ・ヘ・ホ」のフレーズが回帰する

ついでに思い出したのがチューリップのアルバム「テイク・オフ」
ポールの影響を受けている財津和夫はメロディの回帰・同時演奏を行っている

ということで、散漫に思えたこの「レッド・ローズ・スピードウェイ」も
やっぱりポールの技術的な好みの部分がしっかり味わうことができる

思いがけない発見があるから
自分の評価の中では中途半端なアルバム
「Back To The Egg」
「McCartney II」
「Press To Play」
この際も聴いてみようかな





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ポール・マッカートニーの動画から連想すること

2013年11月24日 08時22分52秒 | ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーの公演
確か動画の撮影と録音は禁止だったはず
(携帯での撮影は許可されていたが)
それは大阪でも福岡でも東京でも一緒

ところが、Youtubeには動画がアップされている
明らかに高性能なカメラでの撮影
来年に放送するスカパーがらみなら理解できないこともないが
明らかに素人の映したもの

問題は困ったことにその動画を見て喜んでしまう人達がいるということ
行けなかった人が感謝のコメントをアップしたり
体験した人があの感動を振り返ったりできている
自分も客観的に眺めれば、感動を振り返って喜んでいる気持ちが
存在するのは事実

でも、肖像権やら著作権やらの関係、あるいは主催者の営業的な面からも
個人で楽しむならまだしも、動画にアップしてしまうのは違法

そしてその違法の行為を堂々と行っている人たちがいる
個人で楽しむより、みんなに感動を共有してほしいと思った人もいれば、
単に興味本位で自己顕示欲が強いだけの人もいるに違いない

ここで問題は、結局のところ規則は守られないということ
その規則自体の良し悪しは別として
多分、あらゆる規則は守られない
守られないから破ったものには罰則を考えるが
それでも守られない

残念ながら人間ってそんなもの

最初のうちYoutubeで勝手にアップされて困った音楽関係者も
時間が経つと、それが結果的にプロモーション活動になって
実際のライブ入場者数が増加したと言う例がある

そんな効果もあって、結局、禁止されていたことは
押し流されるように歯止めが聞かなくなり
いまや自ら積極的なYoutubeの活用は大事な販促ツールとなっている

ところで今回のポール・マッカートニー動画
これは日本だけじゃなく他の国でも同じようにアップされている
カメラ・ビデオ撮影の禁止は日本だけの規則とは考えられないから
どの国も規則を守らない人がいるということ
そして、アップされたものを喜ぶ人がいるということ

自分はアップされたものを見ると
確かに振り返ることは出来るが
あの現場で感じた濃密な時間は、
やはりあの場所でしか感じられない
つまり、物足りない
という思いに至る
(しかし、ものすごく不満かといえばそんな事はない)

さて、ここでの結論
以前にもブログにアップしたけれど
人間は必ず規則を破る
間違いを犯す
そして自分とは無関係であると思っていた悪いことも
それを犯すのは特別な悪い人間なのではなく
誰でもちょっとしたキッカケで悪いことをしてしまう
可能性があるということ
(文学と言われるものには、そのところを扱っているものがある)

銃が悪いのではない
銃を持つ人間の問題だ
アメリカの銃規制に反対する人たちの論旨
しかし、一番の問題は
その人間が一番信用出来ないということ

原発でも同じ
何重に安全性を確保したつもりでも
そこに関わる人間全てが100%きちんと規律を守る
と言う可能性はおそらくないだろう

仮に直接関与する人たちはいいとしても
間接的に関与する人たち
事故が起きた時に関与する人たち
そうした人がずっとまともに活動するとは考えにくい

飛行機でも確率論的に管理をして運行しているが
それでも結果的に人為的なミスにより
やはり事故は起きる

原発推進に関して一番の不安は
物理的な安全性というよりは
人間に対する不安感の方が大きい

いざとなったらちゃんと上手くいく
と考えられないこともないが
いざとなったら即お仕舞い
と考えられないこともないので
やはり人間の限界を超えたものとして
原発の稼働をタブー視するのも人間の知恵のような気がする

それにしても、ポール・マッカートニーの動画の話から
反原発の話への展開
いつものように変な連想に終始
これは癖だから仕方ないか?



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ポールの曲作りの中で好きなこと

2013年11月22日 19時15分24秒 | ポール・マッカートニー
今日もポール・マッカートニーのネタ

人は自分では新しいものをつくろうとしても
どうしても癖とか個性とかが現れてくる
敢えてそれを表に出すのもひとつの方法

さてポール・マッカートニーの癖とか好みとは何か?
と考えてみると、その一つに
3つの部分に分かれた曲作りがあるのではないのか
(あるいはメドレー)
本当はポールの癖とか好み以上に
聴き手の自分の好みという方が正しいかもしれないが

この方法の例は、ジョン・レノンの意向が強かったかもしれないが
Happiness is a Warm Gun
はっきり3つの部分に分かれている

Another DayやLive And Let Dieも純然たる形ではないけどそうなってるし
Band On The Run ははっきりしている

メドレーも含めて探せばもっと出てくるかもしれない
特に3つに分かれていると言うより単に
サビのメロディーと他のメロディのメリハリをつけている為かも知れないが

でも3つの部分が確認できると自分は「またやってるな!」
とポールの癖・好みを感じてしまう

その他の癖とか好みは、実は自分がこの手の方法が大好きなのだが
絶妙な対旋律を持った曲作り

エリナー・リグビーの冒頭のメロディと後半のメロディを
一緒に歌われる時の美しさ
ディア・ボーイ リズミックなメロディーとリンダの
大きな旋律線の共演もゾクゾクするほど楽しいし
ワンダーラストも同様
アルバム ロンドン・タウンの終曲Morse Moose and the Grey Gooseも
2つの旋律が同時進行する(ここのところが大好き)
この方法はやり過ぎると食傷気味になるかもしれないが
それでもいつも自分は気持ちよく感じてしまう

ポールの曲ではないがドレミの歌でも
ドミミミソソ
レファファラシシ
ドミミミソソ
レファファラシシ
ソドラファミドレ
ソドラシドレドと続く部分の同時に歌われるところが好き
本当にワクワクする

この手の方法とは対位法とでもいうのだろうか
どのような名前で言われようと、とにかく自分は
この手の技法は大好き

ところで、一気に話はかわってポールのライブで感じたことの一つに
年をとって枯れるといった感覚は全然なかった
ということがある

むしろ信じられない位パワフルで圧倒されたが
この感覚何かに似てる!
と過去に感じた何かを必死に思い出しそうとしたが、
そこで、もしやと思いだしたのが
ラ・フォル・ジュルネで生で聴いたベートーヴェンのミサ・ソレムニス
その時の感覚と似ていた 技術的で力にあふれて、圧倒的な深さを持っている
また音楽ではないがルーベンスの絵の迫力から
感じるものとも似ている様な気がしてならない

ということで、単に自分の思い込みだけを文章にしただけ
でもこんなことを感じさせたり書かせる力を持つポールの音楽は
結果的に凄いということ

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ポール・マッカートニーのメッセージと統一感

2013年11月21日 19時37分20秒 | ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーの日本公演も今日が最終日
19日の東京ドーム公園を体験したが
当日のブログでは書ききれなかったので追加の感想など

まずは、あのライブを体験できた人は
ものすごく幸せな人たちだったと言い切っていいのではないか
それほど素晴らしかった
正直、71歳で声も出なくなってるだろうし、
キーも低くなっているだろう
そんなふうに思っていた

ところが、なんてことはない
ものすごい声
最初から最後まで2時間半歌いっぱなしでもかすれることもなく
水も飲まないし、休憩もない
そしてなんというサービス精神にみちたパフォーマンスだろう
ひょうきんな、人柄のいいところ丸出し
それが体裁を整えるためのテクニックとなっていなくて
心底おちゃめな人間だと思わせる
そしてそんな雰囲気がライブ全体の雰囲気を作り上げる

曲目はネットで調べれば、セットリストというもので
歌う順番は分かるみたいだったが
調べておかなくて大正解

次はどんな曲なんだろう、この気分の連続か
それとも気分転換か?
初めてiPodシャッフルを体験した時のような次の曲への
期待がワクワク感を増大させた

もっとも最初の曲は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」
ということといろんなメディアでおせっかいにも報道されていたが
ホントのことを言えば最初の曲はこの曲ではない

「the love you take  Is equal to the love you make」
と優しく歌われている(歌っているのはポールじゃなかったかも知れないが)
これはアビーロードの「The end}」の中の最後の言葉

それから「エイト・デイズ・ア・ウィーク」に移る
いきなり前席の人が立ち上がってハイテンション
みんな立ち上がるから見えないのでつられてこちらも立ち上がる

「All My Loving」になると一気に会場はヒートアップ
こちらも歌ってしまった
続く「Jet」も「ジェット」というところだけ大声を挙げて歌に参加(?)
とてもいい気分

ギターのフレーズが特徴あって一見ワイルドっぽいけど
メロディーは美しい「Let Me Roll It」
知名度は低いかもしれないがこの曲も大好き
やっぱり声を出して「Let Me Roll It」と叫ぶ

「Paperback Writer」で一気呵成なロックに
この辺りは観客も知っている曲なので大盛り上がり

次はステージ上にあるディスプレイに
YOUTUBEでもアップされている画面が浮かぶ
「やった!この曲大好き、いい曲だよ」
つい隣の同行者に叫ぶ
「My Valentine」
とても自然にメロディーメーカーぶりを発揮した一曲
知名度はなくても今回生で聞きたかった曲の一つ

ごきげんになったところでピアノのイントロが
自分の気分を盛り上げる
何だったけ?でもこの曲も好きだったぞ
「Nineteen Hundred and Eighty-Five」
もう嬉しくって仕方ない
有名曲じゃなくて、僕が好きな曲をやってくれるから気分は舞い上がっている

それからは、少し定番的な曲がつづく
(少し感想は省略)

「We Can Work It Out」も多分ジョンの作詞部分
「Life Is Very Short~」をまたもや歌ってしまう
この部分になるとフトビートルズ時代の初期の曲って
ずいぶんシンプルな感じがする
曲作りも演奏も

また嬉しい事が続く
「Another Day」
多分この曲を知らない同行者に、「この曲、いい曲だよ」とおせっかいの一言
そして「And I Love Her」
当たり前のように聞いているけど声も出している

この辺りになると時間はどのぐらい経っているんだろう
もう終わりかな?の不安がよぎる
もっと、もっと、ずっと続いてほしい
まだまだ聴きたい曲がいっぱいある

しかしポールは歌いっぱなし
ギターを持ち替えたりキーボードに移ったり
楽しい日本語を交えたり
ちょっとお腹のあたりがふっくらしてるところがかわいい
でもパンツがジーンズではなくて上もカッターシャツってところが
ヨーロッパの人間を感じさせる

(再び少し曲目省略)
「Elenor Rigby」はあの2つのメロディを重ねて歌うところ
大好き(すごく効果的、対位法的?)
ということで、やっぱり「All The Lonly People~」と大声を(?)

「Something」にウクレレを用いるのは効果的ではないかもしれないけど
どうやらジョージとも個人的な思い出からそうしているらしい
何かで読んだ
それなら仕方ないか!でも途中から普通ヴァージョンに
やっぱりこの方がより美しいかな

みんなで歌おうと声がかかった
「Ob-la-Di Ob-La-Da」
はい歌いましたよ
「Ob-la-Di Ob-La-Da Life-Is goes On Bra
La La How The Life Is Goes On」

「Band On The Run」もキャッチーなメロディのところはご一緒させていただきました
「Back in The USSR」も

そして「Let It Be」のピアノ前奏からポールが歌い始めると
急に涙が出そうになった
最近は(以前聴きすぎたせいで)聴くことの少なくなったこの曲
やっぱり美しい
ほんと美しい

余韻の冷めぬ頃おもいっきり派手な
「Lie and Let Die」
あのリズムが変わった中間部分好き

そして「Hey Jude」
最近はこの曲が以前にもまして名曲と感じるようになった
自由に上へ下へとながれる旋律
自由さがとても自然
さあおまちかねの「ナーナナ、ナナナッナー ヘイ ジュード」
会場みんなで参加
「男性のミナサン」「女性のミナサン」
それにしてもこんなに自分の喉が痛くなるコンサート(ライブ)
なんて滅多にない

あれれ、イエスタデイがまだないぞ
自分は正直なところ十分これまでに満足したから
なくて終わってもいいと思っていたが
イエスタデイを聴かなきゃ!という客もいたのは何となく感じる

でもその評価はポールにはかわいそうな気がした
「イエスタデイ」だけの男
その呪縛から逃れるためにどれだけ苦労したか

今回のあまり有名でない曲を取り上げたのも
ポールの自分の作品が、イエスタデイにおとらす
素晴らしいことを証明したかったのか
それに自分の子どものように可愛くて日の当たるところに
出してあげたかった

一旦、これで終わり
でも終わった感じはしない

拍手のなか演奏が始まった
「Day Tripper」
あれ!これはジョンの曲だと思っていたが、ま、いいか!
「Hi Hi Hi」
そんなに名曲とは思わないがライブでやると結構ノリノリになって楽しい

そして
「I Saw Her Standing There」
ほんと初期の曲はシンプルで若さに満ちている

会場はもう(お酒に酔って?)出来上がった状態みたいに

さしてステージからいなくなって
まだ物足りない人たちにサービスするように
アンコール曲をギターで
そう「イエスタデイ」
アコースティックで大げさでない分しんみりと余韻がのこる

こういう終わり方も余韻があっていいかな
でも隣の人は「ゲット・バック」やるのではの声
でも流れてきたのはシャロン・ストーンの事件でも有名になった
バリバリの激しい「Helter Skelter」
なんというポールの馬力
凄いというしかない
バラードしか書けないといったのは誰だ
やればできる!でもけっして音楽的に音響的に破綻しない

そしていよいよ最後を予感させるイントロ
「Golden Slumbers/Carry Thta Weight/The End」

そうか、これで終わりなんだ
一番最初に使われた曲「The End」に回帰する
つまり」「the love you take  Is equal to the love you make」
このことが言いたかったのだ

この全体を通しての統一感は素晴らしい
勢いだけ、ひょうきんさ、サービス精神だけではないポール・マッカートニーの
人としての成熟ぶりを感じることができる

ポールは押し付けない、シニカルでもない、穏やかで常識的で
上から目線でもなく。深遠なことも得意じゃない
でも何が大切かはわかっている
ずっと昔も、今も それは変わっていない気がする

最後の「Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time 」歌いやすいから大声で歌ってしまった

歌いやすい!歌
そうポールの曲はここに原点があるのかもしれない
例えばどうでもいいような歌詞でもポールの曲は
歌うと気持ち良い
(イタリアのカンツォーネを歌う快感に似てる)
音楽のことを評価するのに言葉で行うのは
本当は正当なことではないのではないか

なにもジョンと比較することはないが
ジョンに比べ一(ひと)ランク落ちるような扱いのポールは
歌詞が刺激的でないからそう思われているに過ぎない
でもジョンはポールに嫉妬していた
「みんなが歌うのはポールの曲ばっかり」

音楽の楽しさ、そしてそれが刹那的であればあるほど
生きていることの充実感を感じさせるのではないか
「また聴いてみたい、見てみたい、歌ってみたい」
それは音楽家への最高の賛辞ではないか

総資産600億
大金持ちになったポールは何故今も音楽活動を続けるか
それは音楽の活動が楽しいから
観客の反応、音の洪水に囲まれて自分の自由と
生きている実感を感じることのとてつもなく大きな満足感

だから彼は人を見下したり自分を偉ぶったりしない
「Are you gonna be in my dreams tonight」
夢に出てくるのが、観客の夢の中にポールではなくて
ポールの夢の中に観客が、、、というのが
素晴らしい

そこまでは考えていなかったかもしれないけど
最後にこうして締める統一感は
他に何度も経験できる体験ではない

ホント、素晴らしかった
あのライブを体験できた人は本当に幸せだったと思う

「また来ます」
彼は言った

声が出なくなっても、音程がふらついても
タレ目の左利きの音楽バカが今度来る時も
必ず見る(聴く)ことにしよう

以下は多分19日の公演で演奏した曲と順番

(00.the love you take  Is equal to the love you makeのコーラス)
01.Eight Days a Week
02.Save us
03.All My Loving
04.Jet
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
09.Long and Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
11.Things We Said Today
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.NEW
18.QUEENIE EYE
19.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.everybody out there
23.Eleanor Rigby
24.Mr.kite
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude

ンコール①
32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.I Saw Her Standing There

アンコール②
35.Yesterday
36.Helter Skelter
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End







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ホキ美術館

2013年11月20日 21時20分44秒 | 旅・旅行

ボールのライブは10時まで
当然帰ることができないので一泊
今日はホキ美術館に出かけた

この美術館は写実絵画専門で、写真より精密な、しかも柔らかな手触り感がある

人気投票の新人?のギャラリーを過ぎると常設の作家の作品
そこから感じ捉える迫力はどこか違う

写実と言っても様々な個性がにじみ出ている

でも今日のハイライトはバスの運転手さん
乗客と楽しそうな話しぶり、下りる停留所を教えてくれる時も穏やかな応対も人間性
千葉県人はいい人が多い?
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ポール•マッカートニー東京ドーム公演

2013年11月19日 23時01分55秒 | ポール・マッカートニー

素晴らしかった。
途中から永遠に続いて欲しいと思ってしまった。
そしてもう一度体験したい、いや何度でも味わってみたい、そんな気持ちがフツフツと湧いてきた

写真は携帯ならOKということだったが、暗くて上手く撮れない。

何という充実した帰り道だったことか。
ポール•マッカートニーの温かさ、サービス精神、そして何よりも音楽バカぶりが圧倒的だった。

詳しい感想はスマホからではなくて、家に帰って落ち着いてから!
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スカイツリー

2013年11月19日 15時57分34秒 | 旅・旅行

せっかく東京に出たのだから
ということで、スカイツリー見学に!
当日券購入に1時間、その日の思いつきではなかなか円滑には行かない。

これだけ人が多いと整理する人が必要になるが、あまり楽しくない仕事みたいに思えるのは余計なお世話か



待つこと1時間ちよっと、ようやく展望台へ
でもなんか感動しなかった
こんなもんか!
自分が東京の地理を知らないためか、それとも感受性が鈍くなっているせいか

とりあえず、上っただけという状況

ただ立ちっぱなしで背中が痛い
ホテルでひと休みとスマホの充電
7時からのポール•マッカートニーのライブに備えよう
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自然薯定食

2013年11月17日 19時34分32秒 | 徒然なるままに
新城市の「つくで祭り」に出かけた
目的は自然薯を食べること
昔祭りに出かけた時に食べた記憶があるし
産地だから出店があるだろうと
調べもせずに出かけたら大外れ
売っているものは五平餅、焼きそば、うどん、、、

つくで祭りは鬼久保ふれあい広場出開催
道の駅の付近にスタッフが交通整理
会場は駐車場が満車
近くの学校、支所からシャトルバスが出ているが
自分たちの乗った11時頃のバスは満員

会場は既に多くの人出
祭りはステージでいろんな出し物があったが
買い物のほうがお楽しみなのはどの家庭でも同じ
自然薯は食べられなかったので
昨日買ったばかりなのに又葉牡丹を購入
自分は植物には関心がないが女性は好きだな、、、

ひと通り回って買うもの買ってシャトルバスで
車を駐車した支所に
せっかくここまで来たのだからと足を伸ばしたのが

涼風の里  地元のおばあちゃんたちが運営する茅葺きの小さな施設

思ったより小さい、こじんまりしている
さて手書きの食事メニューを見ると「自然薯定食の文字」
先ほど会場でうどんを食べたばかりだが
これを食べるために足を運んだので
無理してでも食べるという同行の意見を聞き入れて注文

ところが、「自然薯定食だって。ご飯あるかやー」のんびりした声
「なんとかありそう」
なるほど、文字通りの田舎のおばあちゃんたちの大らかなお仕事ぶり
料理が出てくるまで正直なところモタモタしていたし
机の上は片付いていないし、、、
でも、そんなことは良いかな
何となくほんわかした雰囲気
若い食事を終えたお客さんが料金を支払おうとしても
今忙しいので、、、と言ったオーラをプンプンさせて
彼もしょうがないなあと苦笑い
普段ならギスギスしてしまいそうな応対でも
ま、いいか!おばあさんたちも客相手でやりがいがあることだし、、
そんな感情が沸き上がってくる

自然薯定食、御飯の量も自然薯の量も多く良心的
そして美味しかった

洗練されていない店運営だけど
楽しんで、ずっと長く続いてほしいな

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