![]() | GADV仮説―生命起源を問い直す (学術選書)池原 健二京都大学学術出版会このアイテムの詳細を見る |
大学の時についていた先生の退官記念パーティーに行きました。
懐かしい通学電車、通学路を通って。
5月の光と風の中で、やっぱり母校は特別のしんとした凛としたそれでいて華やかな空気を持っていて、校門に立つと憧れて入ってやりたかった勉学を思いっきり出来たことを今でもうれしく思う。

記念講演の題は「生命システムの形成過程について」。
私がいたときは細胞膜のたんぱく質の研究だったけど、ここしばらくはこの研究に移っていたらしい。
分かりやすく言うと「生命の根源について」。
生命の一番初めはどうやって起こったか。それを今までの主流の学説を覆して考え出したもの。
熱く分かりやすく語る先生の講義は昔と変わらない。
長年科学と離れて暮らしている私にも内容が伝わりました。
「どこから来てどこへ行くのか」は、人類の普遍の関心事。
元の元、物質から生命になる所はどうなっているのか。聴くだけでワクワクする。
理路整然としていて納得させられる。
この物の見方、理論の立て方、気の遠くなるような繰り返しの再現確認による立証。生命の神秘への探究心。
ああ、これだ。懐かしい。そしてそれらが今の私にも根付いて生きているのが感じられる。
この本はまだ持っていないので、手に入れてぜひ読もうと思います。
私は私で日々追究する。どこから来てどこへ行くのか。私の視点で私の切り口で。
(注;私の母校は京都大学ではありません。)