季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

負け犬バンザイ!

2012-10-20 20:49:24 | 心と体 Mind&Body
録画してあった映画を観る。「リトルミスサンシャイン」

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]
アビゲイル・ブレスリン,グレッグ・キニア,ポール・ダノ,アラン・アーキン,トニ・コレット
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


前に観て面白かったと思って録画した。もう一回見てもっと面白かった。でも内容は結構きわどい感じなのでそういうのが苦手な人は観ない方が良いかも。

ある家族がメインキャスト。そしてだれもが「くせ者or訳あり」。
薬中のエロじじいが祖父。お母さんは良妻とは言えない、毎日買ってきたフライドチキンとサラダを夕食に出す。お兄さんはニーチェに夢中で航空隊に入ろうと沈黙の行に入って筋トレばっかしている。自殺未遂で引き取ったおじさんは哲学者でゲイ。お父さんは「人は勝者か負け犬の2種類に分かれる!その勝者になるために9つのステップ」ってのを編み出してその普及に忙しい。
そんな家族を持つオリーブと言う女の子が主人公。ミスコンで賞を貰う事にあこがれている。
ひょんなことからオリーブが憧れのリトルミスサンシャイン=アメリカの少女ミスコンの地区代表に選ばれて大会に行くことに、でもだれもが「訳あり」なので全員でぼろいバンに乗り込んで行くしかない。そんなロードムービー。

観ているうちに、初めは変人だと思ってた人たちがまともでいとおしく見えてくるのが不思議だ。反対にごく当たり前の人たち、または社会で「勝者」と言われる人たちの気持ち悪さにも気付く。

「こんなのまともじゃないよ!こんなところにオリーブを出すのは僕は反対だ!」お兄さんの言葉が響く。

実際にミスコンに出てるどんな着飾ったそのために仕込まれたケミカルな少女たちよりも素のままの少し太っちょのオリーブがどんなに可愛いか

お祖父さんの言った言葉が深い「お前は世界中のどの女の子より可愛いよ」。
家族はそれで良いんだと思う。ほんとにそう思ってそうやって育てて、それがたぶん一番の要。
だってこの家族、この一点以外はてんでバラバラでむちゃくちゃなんだけど、ここでもうとっても素敵なファミリーになってるんだから。
そうしてその小さな可愛いオリーブを介してみんながそれぞれ自分の悲しみも苦しみも乗り越えていく。

ある知り合いから聞いた相談に「他の人と比べると私なんて何もできなくて悲しい」ってのがあったけど、私は「人と比べるときりがないよ」としか言えなかった。ほんとにそうだと思う。
同じ地域の中、同じ学校の中、同じ国の中、広げて行っても無限に上には上がある。そんな中で勝者か負け犬かなんて考えてたらそれだけで精神力を消耗するに決まってる。
だれしも常に勝者であり負け犬だと思う。少しでも負け犬要素を認めない癖があったら、その人は日々苦しい思いをすることで相当のエネルギーを使っているだろう。それは損だと思う。

自分が良いと思ったものでそれで満足して誰の物差しにも測られないのが気持ちの省エネ対策だ。

自分が自分である事を誇りに思うために負け犬となることも辞さない、この家族に拍手を送りたい。




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音楽に浸る秋の日

2012-10-20 18:27:21 | 音楽 Music
友達がバリ舞踊の先生をしていて、彼女が出る舞台があると言うので行ってきました。
豊中市の服部緑地にある野外音楽堂。久しぶりに行く。

天気も良くてすがすがしい。こんな日は自転車で行こう!夫に聞くと新しい道が出来ていて、そこを通って行くとスッと行けるみたい。それで行ってみた。そしたら近かった。たぶん電車で行くより早い。30分くらいで着く。

今日は「ワールドミュージックツアー」と言う催しだ。そのプログラムの一つに彼女のバリ舞踊が入っている。他はいろいろな世界の音楽や踊り。

始まってから少したってから入場。着いたらヒップホップダンスしてました。子どもたちの体がものすごく動いていた。すごいよなあ。

会場はこんな感じ、音響も良くて座席のどこからでもよく見えて、後ろには芝生スペースもあって素敵な所です。

       

マリンバの演奏。マリンバってアフリカ由来って知らなかった。
「できるだけ派手なTシャツ着てきました」って、これ大物恐怖漫画作家を彷彿とさせるのでちょっとおかしかったです。
でも演奏がすごく良かった。4本のばちを駆使してとても素敵な音色を響かせていました。聴きながらうっとりと音色に浸る。響きの中に体を浮かばせる。音楽ってそのものが体に効く気がします。とくに本物の演奏。

次にガムラン演奏。これも楽しみにしていた。前にガムラン演奏だけを聴きに行ったことがあって、それがとても良かったので。その時はこじんまりした会場だったのもあったかもしれないけど、その響きに包まれて本当にだんだん意識がフワ~ッとしてきた。とっても心地よかった。

       

今回も演目は4曲くらいだけだったのに、やっぱり聴いているとフワ~ッとなってきました。
これは良いなあ。頭の中の凝ってるところにこの音が届いてほぐしてくれる感じです。
ほぐれた~。

そして待ちに待ったバリ舞踊。いつも彼女の踊りを観るのが楽しみ。今日は女役。緑の右の人です。
目の動き、手や足の動き、すべてに神経が行き渡っていていつも見ごたえがある。
今回は彼女の女役の美しさにボーっとなった。若くして敵方の王様に見初められて妻に娶られたけど、実は結婚したかった人を思っている姫の役。清純さとかぐわしいほどの色気と苦悩が観てみて惚れ惚れするよう。バリ舞踊の魅力の一つに表情の変化があると思うけど、刻一刻と変化して行くその表情は何とも言えない魅力があります。

       

終わって彼女たちと少し話して写真を撮ったり。
舞台を降りたらいつもの彼女なんだよね。「あの色気を使ったらどんな男性でも落とせるよ!」って言っとく。

会場に帰ったらクラシック音楽。ユースオーケストラのアンサンブル(あってるかな?クラシックのことはあんまりわからない。4人だったらカルテットだと思うけど今日のは5人だから)
みんな「魔女の宅急便」のキキの格好をしている。かわいい!

       

モーツァルトから始まって一青窈の「ハナミズキ」とか「世界に一つだけの花」とかキャッチ―な曲が続く。ジブリメドレーがあった。それでこの格好なんだ。
日も陰って来ていい気分で良い音楽に浸る。いいなあ。来て良かった~。

帰りも自転車でスイスイと帰れた。ずいぶんと遠いと思っていたけど簡単に行って帰れたので自分で驚く。まだまだ行けそうだ。どうしちゃったのか?私。このまま距離を伸ばして行こう。

Comments (2)
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