季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

古ジーンズに柿渋

2013-09-11 15:07:42 | 手仕事 Handicraft
そう言う言葉があるなら、私はキャピタラーである。
KAPITALと言う洋服のメーカーがあって、そこの服に惚れている。

岡山の児島と言うところで生地から日本製のものをオリジナルで作っている。
デザインやコンセプトがいつも私の趣味とビンゴだ。
今回のシーズンのテーマがINDIGENOUS。シーズンごとに出るカタログの一ページ目に

indegenous mind 世界中の土着の人々(インディジネス)に敬意と尊敬と永遠の繁栄を祈って…

とある。そしてデザインが元々あるネイティブアメリカンっぽいものも残しながら、アイヌや東北の襤褸を模したものが出ている。素敵です。

そして見てくれだけがかっこいいんじゃなくて、機能的にもいつもすぐれていて、着心地も良く、長く着られる。

始めは「履くジーンズがない!」と言った私に義弟が「ここならあるかも?」って教えてくれて、ちょうど仕事場の近くだったので行ってみて、お姉さんに聞いて出して貰ったものがいきなりまるで誂えたかのようにあまりにもぴったりで、その後1年のうち300日くらい履いたのがきっかけ。それくらい履きやすいジーンズなんです。

その1号のジーンズはそれくらい履いていたので今ではペラペラになって来た。どんなにダメージジーンズが良いって言ってもこれはさすがに仕事やお出かけには着て行けない感じ。
数年前からKAPITALで柿渋のジーンズが出て来ていて、一つは持っていた。その後、古いジーンズに柿渋を塗るイベントが店であったのを聞いたり、店の人にどうやって塗るのか聴いたりしていたので、ためしにやってみようと思い立った。
これです。私の大好きなジーンズ。
何がすごいかって言うと、布そのものが桂木地で地模様があって、そのニュアンスが何とも言えない。それにも増してポケットは物を入れてちょうどになるようにゆとりを持たせて裁断してある。
要所要所はリベットで留めてある。などなど、どの細部を見ても心憎いくらいの演出。



柿渋は無臭のものが前からあって、置いてある。古いのでどうかな?と思って出してみたら結構濃くなっていてゲル状になってたけど、水を入れて薄めて塗って行くことにした。
こんな感じです。塗るのは楽しい!

       

前に観たKAPITALの動画、柿渋を塗ってそのジーンズでスキーに行くと言うもの。水にも強く風にも強くなるのかな?



丁寧に表も裏もポケットの中も塗って行く。で、全部塗れた。形も綺麗。これはシラスと言うタイプのもの。

       

干します。

       

乾かす間にこの前の携帯ケースの仕上げ。蓋にホックを縫い付ける。蓋そのものも糸でかがったりして丈夫にします。 出来た!いつでも送れます。

       

そうこうするうちにこの暑い日、乾きました。
思っていたより硬くない。色もかっこいい、布のやわやわも治ってしっかりした。
布につやが出てちょっと皮みたいになってる。良いんじゃない?

       

一度洗ってみて、また乾かして履いてみよう。
まだまだ履けるかな?まだまだ履きたいな。ジーンズ。ちょっと高いけど一生もの。

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