季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

サクラロードを通って 偶然の必然の先人たちとの出会い

2014-04-12 22:37:01 | 旅 Journey
羊仲間が主催しているひつじまつりが今年で最後らしい。行かなきゃ!それで夫に頼んで連れて行ってもらう。とにかく車がないと行けない所らしい。

高速に乗って北へ向かっていくとまだまだ桜が咲いている。びっくり。

       

散った花びらが道路にいっぱい舞っている。花の道をぐんぐん進む。
山々がとても綺麗。これは最高の景色だ。
こんな風に山にいろいろな木々が混在している様子が何よりも美しいと思う。日本の美しい風景。

       

新東名高速、広い綺麗!スイスイ進む。浜松浜北ICで降りて北上。
長年行きたいと思っていた秋野不矩美術館に着く。

       

ここは入り口で靴を脱いで裸足で入ります。メイン展示室はスリッパも脱ぎます。
そして座ったりしてゆっくりと作品を鑑賞できる。天井からの自然光が時間と共に変化して絵も変わってくる。
子どもたちが小さい時に絵本でお世話になった秋野不矩氏。浦島太郎や一寸法師の絵本を何百回読んだことか。京都の美山にいらっしゃったこともあるらしく、美山の老婦人にそのことを聞いてからさらに魅力を感じていつか美術館に行ってみたいと思っていた。それがやっと叶った!

日本画の人だけど、インドの絵をたくさん描いています。来たい来たいと思って来たらインドでした。(縁を感じる)
近くから遠くからじっとずっと観る。観てると絵が動いてるように見える。風が吹き、川が流れる。草がなびく。匂いまでしてきそう。
心行くまで鑑賞しました。良かった。

ホールで近くの名所の案内の地図があってそこに「本多総一郎ものづくり伝承館」と言うのを見つけた。行ってみる事にした。
あんまり期待しないで行ったらなんと感心するくらい興味深かった。
息子がホンダが好きなので何かあったらお土産をって思っただけだったのに。
どうしてそんなにホンダが良いのかわからなかったけど、ここにきてわかった。
そして本田宗一郎、すごく共感できる。手の人。
バイクと車のグッズをいくつかと本を買った。
ちょっと読んでるけど、すごく面白い。出会って良かった!

       

宿に着く。龍山ふるさと村。村って言っても公営の宿泊施設です。
ご主人が迎えてくれた。「お茶飲んだらちょっと山菜取りに行きましょう!」だって。
それで急いで荷物を運んでお茶を飲んで出発した。
敷地内だけでもいろんな山菜が見つかる。いろんな植物の話も興味深い。河原に行って動物の足跡を観たり。
まだ寒いので山菜は少なかった。それでも見つけた、コゴミ。

       

桜と月

       

満開です。

       

珍しい花びらに切れ込みがたくさん入っている桜。

       

なんと宿泊客が私たちだけだった。ヒノキの気持ち良いお風呂に浸かってすぐに食事。
広間に入ってすぐがこんな感じ。ものすごい数のレコードがあります。HPで聞いてたけど想像以上。

       

薪ストーブ!!!

       

食事が来るまでレコードを観る。ご主人が私たちがどんな音楽を聴いて来たか、好きかを聞いていろいろレコードを出してくれる。
まず出て来たのがこれ。

       

で、かけてくれました。わー、音がやっぱり違う~♪感動です。

       

レコードを聴きながら心づくしのご馳走を頂く。鹿やヤマメ(たぶん)特産の麩を使った料理など。
さっき採ってきた山菜も。「時間をかけて食べてね」って言われたのに、もくもくグングン食べる私たち。美味しいんだもの。たまらんっ!

       

食べ終わって手を洗って、さっきご主人が積んでくれたレコードを見てみる。
すごいなあ、ビートルズだけで重ねたら高さ30センチくらいある。
そしてそしてものすごいお宝発見。QUEENのファーストアルバム。

       

かけてみた。
ブライアン・メイのギターがうなる。ロジャー・テイラーのドラムが響く、ジョン・ディーコンのベースがリズムを刻む。
そしてフレディー・マーキュリーの声が…
このアルバムが出た頃の昔の人々がどんなにこれを聴いて感動したかわかる気がした。
フレディーって天使じゃないの?本気で思う。こんなに美しい声を聴いたことがない。
今まで聴いてた音楽ってなんだろう?って思うくらいのショック。
感動しすぎて泣きそうになった。
さながらこのホールが聖堂になったかのよう。
フレディー・マーキュリー降臨!
信仰心まで湧きそうになるくらい。

一日楽しい刺激的な偶然の必然の出来事ばかりで早くに眠くなる。
夫と「私たち、真面目に頑張ったから今日はご褒美かなあ。」って言ったくらい楽しかった。
幸せな気持ちであふれながら眠りに着く。
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