季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

龍山ひつじまつり

2014-04-13 17:32:49 | 旅 Journey
浜松市龍山。二日目。
早起きできた。
散歩に行こう。

桜、散ったと思ってたのにこんなに咲いてるなんて。またお花見が出来るなんて。
なんて素敵なんだろう。

       

河原の砂にカモシカの足跡。爪の開き方で鹿かカモシカかわかるらしい。

       

鳥と人の足跡。

       

水がきれい。夏は良いだろうなあ。泳ぎたいなあ。

       

宿に帰ったらホールのストーブに火が入ってた。しばらく見とれる。火を観るのが好き。

       

レコードをいろいろ見る。このデザインが綺麗。

       

ホールはこんな風です。スピーカーが見事、大きい。

       

今日は針を違うのに替えて聴いてみた。また一段と味わいが増す。
クラッシックもあると言うので探してみたらあった。私の好きな曲。凄いと思うこれ。

       

それで聴かせて貰った。またもや感動の時間が流れる。第2楽章が好き。
でも聴きながら思った。前はこれが一番好きだったけど、悲しい曲だなあと。
今はそんなに悲しい気分じゃないので一番ではなくなってるかもしれないなあと思う。
モーツアルトの中でも男らしく悲しく力強い交響曲だと思う。

他にもたくさん聴かせて貰った。イルカのライブレコードや松山千春、などなど。
これ聴くだけでも来る価値があると思った。
でもこのお宿は今年の蛍の時期までらしい。ここも羊仲間の所と一緒で地域が浜松市に合併されるために経営形態が変わるので廃止になると言う。なんと残念。
「長野にでも行こうかなあと思う」とご主人。浜松をずっと北に登って行ったら長野です。わりと近い。
移ったらまた遊びに行きたいなあと夫と話す。レコード聴きに行きたい。
お土産まで貰って記念写真を撮って宿を後にする。
「もう宣伝はしてないんです」と言う。たくさん来てもご夫婦でお世話が大変なのかしら?
そんな中、突然の電話で私たちを泊めて下さって本当に申し訳ないけど嬉しかった。
して貰ったお世話を考えると全然元が取れてないと思う。出会えてよかった人たち、場所。
この恩はまた他に返そうと思う。

さあ、目的の龍山青少年旅行村(これも村って着いてるけど、牧場のあるキャンプ場です)。
途中、素晴らしい渓谷の眺めに見入る。

       

山ツツジが綺麗。

       

さあ、着いた。入場券を買って入って行く。こんな山の中にたくさんの車と人。
ここが釣堀。

       

すぐに静岡の羊仲間「やまんばさん」を見つけた。顔をみるなりお土産を頂く。たんぽぽの綿毛の飾り。
ブログでいつもきれいだなあと思って見てたから、頂いて嬉しい!

       

羊、もうここを引き払うので少ししか残ってないそうです。可愛い子羊もいる。

       

毛刈りショーが始まった。たくさんの人が集まって見てる。
スイスイと気持ちの良い毛刈りを感心して観る。これがどんなにすごい毛刈りかきっとたくさんの人たちはわかってないだろうなあ、すごいなあ。と思いながら観る。血の一滴も流れてない。羊も言う事を聞いて。セカンドカットもなし。さすがだなあ。

       

私はやまんばさんのブース「紡ぎ体験」のお手伝いに励む。
人に紡ぎ車での糸紡ぎを教えるのは初めてだから頑張った。
大人も子供もいっぱい来ました。教え方を工夫して紡いでもらう。出来た糸を貰った時のみんなの満足そうな笑顔!

       

合間に美味しいものを食べる。私はいつも静岡に来たら美味しいものしか食べたことがない。

       

午後の一番のイベントは「子羊レース」、長いパドックの端に子羊を抱えて連れて来て、向こうの母羊の所に駆けて行くのを観る。それぞれの子羊には色のリボンが付いていて、それを目当てにあらかじめ予想を建てて応募しています。
後ろから見てたからあんまりわからなかったけど、レースって言うより子羊たちはみんなでチョコチョコとお母さんたちの所に行って、和やかなレースでした。

       

終わってからも紡ぎの体験の担当に励む。
みんなうまいなあ。初めてでこんなに紡げるのだなあと感心する。
特に子どもたち。子どもたちのすごさには本当に感動した。
小学生中学年くらいの男の子。お母さんお姉さんの糸紡ぎを観ていてそして自分もやると言う。
それで座って貰ったらスイスイと紡ぎ始めた。綺麗な糸がどんどんできてくる。
終わって「あなたは素晴らしい手を持ってるから大事にして下さいね。」と言ったら頷いていました。
羊毛を送り出すのも難しいけど、踏み台を踏むのも結構難しい。リズムがつかめるまでは。
それで難しそうな人は私が踏んで、手だけ自分で動いてもらったりした。
最後の方に印象的な家族が。
そこも何人かの兄弟。ちびっこの妹一人。
順番に紡いでる。その間ずっとその小さい2~3歳の女の子がまわらない舌で「ここはどうしてこうなってるの?」とか「そうなってるからか~。」とかずっと話してる。もう面白くて楽しくて仕方ないって風。その熱意がずっと。お姉ちゃんたちが終わって最後に一人彼女。「紡いでみる?」と聞くと自信たっぷりに「うん!」と。
もちろん踏み台に足が届かないから私が踏む。そして羊毛を渡して始めは手を添えて紡いでみると…
なんと今までずっと紡いでいたかのような手つき。まったく迷いがない。スイスイ。
見ていて気持ち良いほど。
私はあまりにびっくりして唖然とする。

       

ものすごくうまいです!なんで~?
たぶん、子どもって頭で学ぶんじゃなくて仕草や動きの全体をそのまま模倣出来るんだと思う。それも見事なほどに。そしてこの子はたぶん特別。隣で見ながら、私は感動の嵐。すごいもの観た。
お母さんに彼女がどんなにすばらしいか伝えた。とても賢い素晴らしいお子さんですねって。
この子、これから先、何も心配ないと思う。この自信、興味、やる気。
良いもの観た。
お手伝いして良かった~!

大阪で手仕事を教えた人が浜松に住んでいて、来てくれたり。
静岡の別の羊仲間からお茶やTシャツを買ったり。
そんなこんなでもうお開きの時間に。

実は前にブログで「紡ぎ車使ってない人いませんか?」って書いたら、ここの大将がいくつか持ってて引き払うから行先を探してると聞いたので、一つ譲り受けに来ました。
それで良い子を連れて帰る。長い間使ってなくてみんなでいっぱい急に使ったので少し部品が切れてるけど修理したら大丈夫。それを。
大事な子羊を貰ったみたいに丁寧に車に積む。
そうそう、前に「広い所にひっこしたら子羊上げるよ」って言ってくれてたんだった。それも出来なくなったなあ、残念。引越し間に合いませんでした。いつか飼いたいけど。

ここは秋までやってるらしいからもう一回来たいなあと思う。夫次第だけど。私はここまで運転できないから。

二日間、いっぱいたっぷり良い事てんこ盛りでした。来て良かった。夫も喜んでて良かった。
お世話になった人たちへの感謝の気持ちでほこほこしながら帰途に就く。
浜松龍山、バンザイ!
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