前々から噂には聞いていたんだけど、
私は奈良も愛するけれども、奈良に行く近鉄電車もそこからの眺めも愛する人です。
文庫本が最近発行されたらしく、そしてKindle版も出たので読んでみた。
私は奈良も愛するけれども、奈良に行く近鉄電車もそこからの眺めも愛する人です。
特に生駒の辺りで大阪平野を臨む風景は特に夕方になると灯火と相まって胸を打つ美しさ!
そしてちょうど私の好きな辺りの風景が表紙のデザインになっている!素晴らしい。「ここ、ここだよ!わかるー!」とグッとくる。
4つの短編が入っているのだけれど、どれも趣が違い、尚且つ繋がっていて、笑い転げたりゾッとしたり、ヒヤリとしたり。
森見登美彦が偽名で書いてるのではとのもっぱらの噂もわからないでもない。
でも別の作者らしい。
誰も姿を見たことのない、って普通に奈良で畳屋さんしてるらしいけど、作家だそうです。
こんなにゾクゾクするほど面白い話、久しぶりに読んだー。
紙の本でも欲しくなった。悪い癖。
森見さんの本、各2冊くらいあるうちに。
あとがきで、「早朝の奈良公園に是非行ってみて欲しい」って作者が言ってるけど、そんな所もツボです。ほんとです。
奈良は平日の早朝が「いとをかし」。