愛車へストレッチを


現在Z34サスペンションブッシュ交換のご依頼をいただいており、次にZ33のサスペンションブッシュ交換が3台控えています。
この冬場というのは、劣化したゴムにとっては大敵な気候で、特にZ34にお乗りの方でしたら皆同じかと思いますが、朝一番に車を車庫から出した際に生じる、フロントタイアの滑り音の大きさに驚かれるかと思います。その原因はゴムが硬化してしまい弾力がなくなっているのです。


サスペンションブッシュにも同じことが言え、硬化しているブッシュはノイズを拾いハンドリングが悪い意味でシャープになってしまい、最終的にはブッシュの破断へとつながってゆきます。
車におけるブッシュの役割とは、可動性であったりクッション性であったりと、可動域の安定性へ直結する重要な役割を持つパーツが20箇所以上で構成されているのです。
"脚"を正確に動かすためには欠かせない存在であると同時に、リフレッシュ後は車の動きが正確にドライバーへ伝達されることとなり、”軽快さ”と”しなやかさ”を確実に得ることのできる、僕に言わせてみると魔法のアイテムです。

brembo製品 値上げのご案内。


<Brembo GT キット:価格改定のご案内>
brembo本社からの通達により、6月よりGTキットシリーズの値上げ予定の案内が配布されました。
最終価格の案内は現時点では来ていませんが、10%程度の価格上昇が見込まれていますので、モノによると10万円近い値上げもあります。

brembo製品をご検討中のお客様は、お早目のご注文をお勧めいたします!

ストレスフルな日常から自分の心を解き放ち、日常をパワフルに生きてゆく。


基本的に仕事としては請けていませんが、青春時代を共にした大親友からの依頼ということもあり、平成初期の大人気車種 トヨタ ソアラへ、エキゾーストマニホールドの加工装着を行いました。
装着したのは”トラストのタコ足”
GZ20用の”タコ足”は残念ながら存在せず、しかしトヨタの名機”1G ツインカム”搭載である他種種用をベースに溶接加工を行い装着しました。

世はクラシックカー/ネオ クラシックカーの流行真っ只中ということもあり、そんな彼もGZ20ソアラを入手し"当時風”へとカスタマイズを楽しんでいます。
このGZ20ソアラと言うのは、僕らが免許を取得した時代に新車が販売されており、仲間内で1人だけGZ20に乗っていたことを懐かしく思い出しました。
それから35年近くの歳月を経て、再びこの時代の車に彼が乗るとは・・・ 


俗に言う”ノーサス”のソアラ。
従業員が100名いる企業の取締役ですので、彼の名誉のため顔だけは伏せます。。。

実は、デイトナに来てくださるオーナーさんの中にも、クラシック/ネオクラシックカー保有者が何人もいて、ベタなところではハコスカ、ケンメリ、S30フェアレディZですが、あぶない刑事にて登場していたGF31レパードや、A30グロリアなど。
有るところには有り、各々完全に車遠楽に生きていると言えばいいのか。
その感覚は、誰かと共有できるならばそれも面白いのでしょうが、基本的に自分だけの世界=自己満足で完結しますので、大きな趣味の一つです。
本人は当然ながら、家族もそこに関しては諦めている(笑)ケースが多く、また そのような方は経営者が多いようにも見えます。
そこまで古くなった個体を維持管理、保有するだけでも莫大なお金が必要となりますので、当然と言えば当然かも知れませんが。

ストレスフルな日常から心を解き放ち、明日もパワフルに生きてゆく。

経営者であろうが、なかろうが。 車を磨いたりドライブしたり整備したり 楽しみ方は無限大。
そのツールとして車を選んでくれている事を、自動車業界で生きる僕としては大変嬉しく思います。

面倒さが面白い。


Z34フェアレディZのミッション換装を行いました。
オートマチック→マニュアルへの変更は、いつの時代においても一定の要望があります。
もちろん考え方は様々ではありますが、スポーツカーを”らしく”乗るためには、便利かつ”今どき”であるパドルシフトを持ってしても、いつしか3ペダル化への欲望を抱くと言うことでしょう。


以前は、オートマチックミッションではスポーツ性能が低く、少し走ると油温は上がり、同時にギアチェンジ時におけるタイムロスやダイレクト感は低いものでした。
ところが、例えばRZ34。
海外のドラッグレースにおいても、マニュアルよりATのほうが明らかにタイムが速く、人が操作するスピードよりも今どきのプログラムや技術の進歩が勝る結果となっています。
それは、RZ34 nismoへマニュアルミッションが採用されない理由の1つともされています。


だけど、”車好き”において、ラップタイム(数字)は時には何の意味も持たず、求めるのは楽しさからくる高揚感であったりもします。
それは僕自身も同じで、去年までオートマチックとマニュアルのRZ34が店頭にありましたが、少し遠出をするからというシーンにおいてもマニュアルを乗っていくことが大半でした。 ギアを1つ変更するだけでも、クラッチを踏みシフトレバーを操作し、同時にエンジンの回転数も合わせる。
一聞すると、なんとも面倒な手間で、その面倒さ(手間)は自分と車が一体化しなければスムーズに走ってはくれず、逆を言うなら全てが融合するならば、名実ともに愛車が手足のように動いてくれる。そのような気持ちになることは、ある意味”マニュアルミッション車ならでは”の感覚なのかもしれません。