明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


人間の登場人物の撮影が終了した。終わってみれば丁度七人。K本で志村喬かユル・ブリンナーの調子で酔客の品定め。この人は誰に使えそうだ、などとやっていたのは随分前のような気がする。最初に作り始めていた河童、姫神、灯ともしの翁はしばらく手付かずの状態であったが、それは素人の劇団の面々の意外な奮闘に、当初考えていた異界の描き方にレベルアップの必要が生じてしまったからである。そこに予定数を越えて制作してしまった漁師の二人。導入部に厚みができた。しかしこ のまま放っておいたら、人間が主役になりかねない。自分で制作していうのもなんだが、それだけは阻止しなくてはならない。後半は異界の住人がほとんどなので、是非盛り上げていきたいものである。

夜、T千穂にて4月に亡くなった飲み仲間のミドさんを偲ぶ会。本来照れ屋のミドさんのこと。そんな集まり恥ずかしいから止めろというだろうが、ポックリ逝ったあんたが悪い。もっとも献杯をすませてしまえば、いつもの飲み会と変わらない。久しぶりの顔もあり、良い集まりであった。 途中から、頭をぶつけ過ぎたせいで、いつもニコニコしている人物が呼ばれもしないのに入ろうとする。みんなは性質の悪さを知らないので、小さな野良犬が紛れ込んできたぐらいの調子でいじっているが、何かしでかしてからでは遅いので追い払うが聞こうとしない。良い人から死んでいくというのは本当のことだとつくづく。

去の雑記
HOM



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