明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日、写真とエッセイを連載している(横着してタイトルは明日できること今日はせず。)『タウン誌深川』編集部から連絡があり、美容雑誌から取材したいと連絡があったという、その時は深川を見て、と聞いたので耳を疑った。今号に書いたのは、工場に住み込み溶接工をしながら人形を作っていた20代の時、工場内の簡易トイレをかってに使っている人間がいる。とっちめてやろうと、ある朝トイレを棒でぶん殴ってコラーッとドアを開けたら、想定外の作業着の巨体が尻を出していて、その背中が発する哀し味に打たれてドアを閉めた、なんて話しである。どこをどうやって美容雑誌が、と思ったのだが、連絡をいただいてみると旧知の能面師から聞いたそうである。来週回復予定だが、HPは現在消えてしまっているし、そのメールアドレスは3年も前の物であった。これではしょうがない。取材内容はというと、人形制作における不気味の谷"についてだそうで、丁度一年前ブログで触れていたことであり、ヒトガタを作る私には興味深いテーマである。

みそろぎ人形展9月13日(水)〜19日(火)丸善丸の内本店4Fギャラリー (出品写真作品)三遊亭圓朝×3/泉鏡花/三島由紀夫/夏目漱石/永井荷風
※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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