明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



目がさめて有明行灯に取りかかる。有明行灯は光量調節も可能で、なかなか粋な行灯である。寝るときはカバーをして光量を落として着けっ放しで寝る。当然、安価な魚から絞った油しか使えないような人達が使う物ではないだろう。臭くて消してとっとと寝るしかない。 昨日の煙草盆が初の試みであったが、二日目、行灯を逆遠近法にて制作。逆遠近法といえば、東京オリンピック当時、グラフ雑誌をむさぼり読んだが、陸上の選手が縦に連なった時、何故か後ろの選手が先頭の選手より大きく見えて、不思議でしょうがなかった。望遠レンズの効果であった。陰影を消したり薄くするくらいではイメージの世界と現実では、そう驚くほどの変化はない。しかしそこらに配されている物が現実と違って自ら積極的に歪んでいる訳であるから、もう周囲と馴染ませる云々という話しではないだろう。 『ゲンセンカン主人』は小学生以来、何回読んだか判らないが、大荒れの夜、男は稲光に照らされシルエットになっているとずっと思い込んでいたが、風が強いだけで、そんなものは光っていなかった。では何に照らされて?という話しだが、この期に及んでなに細かいこといってる、という話しである。 『ゲンセンカン主人』“へやで”


※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)『ゲンセンカン主人』出品予定
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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