明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



陰影の次は東洋或は日本古来の遠近法を取り入れ次は時間の表現を、と漠然と考えていた。永井荷風の周囲に配した七輪その他で遠近法を試すつもりでいたが、そう簡単ではなかった。しかし西洋人のバルチュスがかつて日本的遠近法によって描いていたことを知ってどうにも我慢ができない。まずは女を完成しK越屋へ。 飲酒の時間でも取らないと制作しっぱなしになってしまう。K越屋のオヤジも丸善に観に来てくれたという。相変わらすとりとめもなく。帰り際、今拓哉さんを迎えに岩崎宏美さん登場で色めき立つK越屋一家。今日も宏美さんは母のことを気遣ってくれていた。帰宅後制作再開。女には行灯、鏡、箱枕、煙草盆を置く。箱枕はさすがに古く、中のそば殻が出て来てしまうのでT屋のお米ことかみさんに縫ってもらった。小学校の家庭科2の私には無理。近所のビジネスホテルは中国資本になり中国人が押し寄せている。夜中の三時まで外で騒いでおり近所に養鶏場の如し。鏡と枕の撮影を残し終了。明日は某所にて最後の撮影の予定。本日のサービスカット。

※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)『ゲンセンカン主人』出品予定
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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