明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



随分前から、制作してきた人物を、ビートルズのサージャントペパーズのジャケットのように1画面に並べてみたいと思っていた。そのためには全員に同じ方向からの光が当たっていないと馴染まないので、昨年の江戸深川資料館の個展は、ある物を出来るだけ出品したので、良い機会だ、と思ってブログでも書いたような気もするが、すっかり忘れてしまった。これでこの企画は諦めていたのだが、最近始めた手法にはそもそも陰影がないので、照明の向きなど気にする必要がない。今のところ幽霊の人物二人を含めたとしても10カットしかないが、とりあえず無地で良いので背景を用意しておいて、今後この手法で撮影するたび、人物のデータだけ、そちらに置いていけば良い。今回の永井荷風は端の方で七輪を扇ぐことになるだろうから、七輪ごと保存しておいて、今年はサンマがダメだったので鍋にしたが、その際はサンマに置き換えても良い。人と人の間から顔を出す分には何もさせなくても良いけれど。

みそろぎ人形展9月13日(水)〜19日(火)丸善丸の内本店4Fギャラリー (出品写真作品)三遊亭圓朝×3/泉鏡花/三島由紀夫/夏目漱石/永井荷風最終日は4時まで。

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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