明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



10月だと思っていたつげ義春展が前期に振り分けられ少々慌てたが、それはあいうえお順のために前期になったのであった。あいうえお順で得をしたことはない。小学生の時、注射をされる時など、最初の方に済ませ、皆の注視の中、痛そうな顔をして恐怖に陥れるのが楽しかったぐらいである。 今回、最近の手法で人間を撮影してみて、色々試したこともあり、実に収穫が多かった。これなら人物もいけるだろう。というよりさらに人物を撮ってみたくなった。 少々急ぎ過ぎな気もするが、ブログに書いて来たように、急ににできてしまった手法の為に、私自身がその正体を把握出来ず、早く知って、始めから計画通り、すべて判ってやっている、みたいな顔をしたいわけである。今後はさらに進めて、寒山と拾得が登場してもなんの違和感もない、くらいまで持って行きたい。 この絵みたいな手法はいったいなんだ、という目は、オイルプリント発表時にさんざん浴びたので、あまり気にしないでおく。手透き和紙のスキャニング画像をアップしておくが、このサイズでは判らないだろうが、明日からのつげ義春公認トリビュート展『拝啓つげ義春様』では女将の目つきも見ていただきたい。この手法に大変貢献している手漉き和紙は、モニターで見るのとはかなり印象は違うだろう。



※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)『ゲンセンカン主人』出品
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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