明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


画像の処理で、ちょっとしたことを試してみたら、上手くいった。これは今後、ことあるごとに使えそうである。技術という物は、必要になってから考えることに決めている。使わない物は情報を含めできるだけ身に着けない。ピストル持てば、必要ない場面で撃ちたくなるものであろう。 廃れていた古典技法オイルプリントを、文献相手に習得しようとしていた時、専門用語は話し相手がいないと意味がないな、とノートに書き写していて笑った。 三島由紀夫を226事件の将校に見立てた時、どこでも血だらけにする方法を考え、各所を血だらけにして喜んで作りすぎてしまったが、今回の方法は、最近おこなっている手法で人形を撮影する場合のみ有効なので、結局話し相手はいないことになる。近所の人に、ブログが制作のことばかりでつまらない、といわれ気味だし。 旅行中の女性から某所で乱歩関係者に会ったおり、私が乱歩を作っているせいで、男色方面の人か、と訊かれたそうである。確かに作るのは男専門だし。私は何事においても人間好き嫌いがないにこしたことはない、と考えているタイプだが、女性好きである。彼女に「そっちの方に決まっているじゃないですか」と冗談を送ったら、すぐに「何をいってるんですかー(笑)」。くらいの返事がくると思ったらパタリと返事がない。

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
みそろぎ人形展9月13日(水)〜19日(火)丸善丸の内本店4Fギャラリー
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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