明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



池袋で用事を済ませ相撲観戦を誘っていただいたMさんと両国へ。2階席の前の方で、館内全体が観察でき、土俵自体も見やすい良いポジションであった。その後Mさんより小笠原旅行の土産話を聞く。小笠原には生の亀を寿司にした亀寿司があるそうで、癖も無く美味であったそうである。これは食べてみたい。 帰宅後制作の続き。『ゲンセンカン主人』。小学生であるから当然ではあるが。初めて観た衝撃作であった。出品の話しをいただいた時、2、3の作品が浮んだが、当時の衝撃の大きさからこれを選んだ。実をいうと私の作家シリーズはほとんどが高校までの読書体験から発想しており、大人になってから読んだ作家は案外少ない。そう考えると漫画では第一級の衝撃であった。 旅人が田舎の寂れた宿で聾唖の女主人と出会う。この作品は作者と思しき男が出てくるので、作者を作中に登場させる、いつもの手法を取りやすくはあったが、制作時間のこともあったが、なんといっても本作は女主人である。例によって女性は実物を撮影した。今回改めて読んでみたら、あると思っていたカットがない。頭の中で作っていた。現場で試しに作中と同じポーズをしてもらった、何気ないポーズであったが、人体の構造的にそうならないことを知って軽いショック。やられた。私の写真もそうありたいものである。私としてはこの女主人を、できるだけ原作に近づけたいと考えている。

※『拝啓つげ義春様』
 (前期)2017年9月30日(土)~10月15日(日)
 (後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)
ビリケンギャラリー
 住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
 TEL:03-3400-2214
 営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
 ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/

※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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