明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『円谷な女』をフェイスブックに投稿したら削除された。尻では何にもいってこなかったが、女性の乳首が特にいけないのか。しかし乳首や尻に海苔を貼付けるようなまねはしたくない。 明日は麻布十番の田村写真にてプリントの予定。『円谷な女』も持って行くことにする。他は『猛虎図』江戸川乱歩の『陰獣』(仮)等を予定している。手漉き和紙へのプリントは彩度が落ちたりして通常のプリントとは違い、作品を選ぶと考えていたが、それよりむしろ、私の作りたいという生な欲望が前に出てしまうところを、適度に落ち着かせてくれる効果があり、むしろそこが有り難いという気がしている。何しろ頭に浮かんだそのまま画にしている。私自身は頭に浮かんだイメージを可視化し、やっぱり在ったな、と確認するのが私の制作動機なのでそれで満足だが、人に披露するとなると子供じゃないんだから、頭の程度も含めてそのまま出してどうする、と思わないでもなかった。しかし思うだけでどうしていいか判らない。ところが手漉き和紙にプリントすることにより、たとえ大蛸に絡まれた葛飾北斎でさえ、ぐっと落ち着いたところを観て、007がワルサーPPKにサイレンサーを取り付けたが如く、気にせず何でも撃ってしまえ、と。よって『猛虎図』など手漉き和紙前提でなければやらなかった。

『円谷な女』

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

HP

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