明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



午前中、倉庫に預けてある人形を運び出し近所のマンションの会議室へ。わざわざ来ていただいたギャラリーの方々と話す。結果、5月の銀座青木画廊に続き、同じく銀座で夏に1ヶ月の個展が決まる。 .人形を出したり仕舞ったりで疲れて5時に帰宅。すると先日妙に落ち込んだメールをよこしたSから電話。ひとしきり世間話の後、落ち込んだ理由を訊いてみたら、寒山拾得の前に豊干禅師の乗る虎を作ってみようか、なんて書いていたことについて、これで決心がついた。来週虎の撮影にチャレンジすることにした。落ち込んでいるSに、私の虎は必ずご利益があるぞ、と伝える。 こういう流れには逃さず乗ることにしている。私のイメージする虎に果たしてなるものかどうか、新鮮とはいえ前日に亡くなりぐったりした蛸と違い、相手は生き物だけに、こればかりはやってみないと判らない。撮影した当日に正否については判るだろう。しかし落ち込んだ友人の電話に虎を作る気になる、とは不可解な話しであろう。虎がイメージ通りに完成した暁には、急に虎を作る気になったSの落ち込んだ理由を書くことにしよう。私が撮るのだから動物写真家の虎とは趣の異なることになるのは間違いないだろう。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

HP


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )