明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ここの所、朝から作業を始めて初の食事が飲酒しながらの夜の12時過ぎ、ということがよくある。多少ダイエットになりそうなものだが、まったく動かないし、腹に何も入っていない所に食べるからみんな吸収してしまうのかもしれない。 やったことが無いことほど面白い物はない。頭にイメージが在っても、やってみないと判らないこともある。先日猫を撮ってみて、あまりに虎と違っていた、その違いが判る私が判らなかった時代風に、というのがそもそも無理がある。まして写真でやろうというのだからなおさらである。かつての日本画の可愛らしさは思ったようには出なかった。特に予定と違ったのは、今回の趣旨からすると目はキャッツアイにすべきところなのだが、いくらやっても蛇みたいで表情が出ないので今回は止めた。 しかし猫を虎にしようとするのに、上野の虎を撮影して一部使う、というのは筋が違う気がする。かといって、絵のように見える手法だからこそ、できるだけ描きたくはない。もっとも当ブログを訪問いただく方々には思いつきで行き当たりばったりの私が趣旨だなんだといっても笑止千万であろう。出来てしまったそんなことより、たまたまあくびする猫を撮ったせいで、それに対して大口開けて相対する龍を作りたくなっている気持ちをどう押さえるかの方が問題である。良い歳して暴走している場合ではない。よって夜中に、ちゃんと撮ったことがない、江戸川乱歩を撮影して頭を冷やす所存である。




銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

HP

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