明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一年  


自分自身でも理由が判らないのだが、私は何故か郵便局が嫌いである。DMの発送などでしかたなく行く訳だが、そんなこともあってグズグズして明日辺りから宛名書きでもしようという状態で、嫌いな物は嫌いなのである。最近はコンビにで重さを計ってくれなくなったようで郵便局に行くことになる。 今回のDMは蛸に絡まれた北斎であるし、まして写真に見えないだろうから、たとえば過去に展示でもしていれば別だが、北斎を文学館に送ってもしょうがないだろう。もうちょっと考えれば良かったかもしれないが、去年の私が驚くとしたらこれだろうと選んだ。100パーセントの人が絵の個展だと思うだろう。何もここまで絵みたいにならなくても、と内心思ったこともあったくらいである。撮影したものだと能書きは書いておいたが、人の思い込みはこのくらいでは覆されないのを良く知っている。 しかも、これは人形作って、とつい言ってしまうが、『蛸と画狂人葛飾北斎』は定年後のトラックドライバーや、常にうちはブラックですからが口癖のその後輩の現役ドライバーを裸にしたり着物を着せたりして撮影したので、私が造形したのは頭部だけであった、と気が付いたが、ややこしいので余計なことはいわないでおいた。 今回の手法は急に思い付いたように見えて俯瞰で眺めてみると、長い期間をかけ、順序を経てこうなった。と思う。私の中では最突端の作品展になるだろう。第一作が完成して丁度一年の本日。



深川江戸資料館 特別展『目で見る落語の世界』4月21日(土)〜5月6日(日)4月23日(休)三遊亭円朝、古今亭志ん生像出品

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)4月23日(休)

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

HP

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