明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



スポーツなどで、人の成したことについて励まされた、とよく聞くがどうも私にはよく判らない。がんばったのは本人であって、お茶の間でセンベイ齧りながら乗っかって感動してるんじゃない、と。励まされはしないが、大谷の活躍には確かに心躍るものがある。子供の頃、一度後楽園の1塁側で巨人阪神戦を観た。バッキーが投げていた。その頃は現在のように巌のように動かない私と違って落ち着きがない子供で、多動症一歩手前で耐えられなかった。相撲も立ち会いまでの時間が我慢出来ず、興味をもったのはようやく中学生になってからである。 日本の田舎野球に興味がない私は、野茂の大リーグ挑戦でようやく感心がわいた。アメリカ人の子供が野茂のピッチングフォームを真似しているのを見てジンと来た。ユーチューブでイチローのレーザービームも繰り返し見た。 大谷のフォームはそんな私が見ても美しいし、軽々とボールが飛んで行くのが驚きである。初ホームランのサイレント・トリートメントも確かに可愛らしく、くり返し見た。 仕事柄ことさら面白く見えるのは、193センチの体格に、頭が小さいせいもあろうが、確かにマンガの主人公のようである。並みいるメジャーリーガーがバランスの悪いチンチクリン見え、脚が短い奴も案外多いではないか。終戦直後のマッカーサーと天皇陛下の並んだ有名な写真を思うと、なんとも感慨深いのであった。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

HP

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