明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



写真歴史博物館 企画写真展で「明治に生きた“写真大尽” 鹿島清兵衛 物語」をやっているそうである。泉鏡花の原作を写真絵本的に制作た拙著『貝の穴に河童の居る事』に、〝長面の夏帽子〟なる男が登場する。モデルは間違いなく鹿島清兵衛 であろう。作中では、元は麻布辺りの金持ちで、趣味が高じて笛吹の芸人になる。同居人が踊りの師匠であることも共通する。清兵衛 は巨大なガラス乾版をイギリスマリオン社に発注、あまりの大きさに何かの間違いではないかと先方は慌てたそうである。歌舞伎座での九代目市川團十郎の〝暫〟が残されているようであるが、そんな室内撮影の照明技術を買われ、泉鏡花の舞台『高野聖』の照明を担当し、マグネシウムの暴発により指を負傷する。さらに次第に零落し、趣味を生かして笛吹方に転向する。そこでも芸に対する入れ込み方の凄まじさが伝わっているが、零落後も淡々としていたらしい。『貝の穴』では丁度定年を迎える飲み仲間の方に〝長面の笛吹き〟をやってもらった。協力していただいた一般人の顔を長面に加工するのは忍びなく、そのままの長さ行くことにした。

 『我が肌に魚まつわれり』 

7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube
 


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