明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


今の手法の良い事の一つに、個別に撮影し配するため画像処理ソフト、フォトショップなどが必要だが、カメラやレンズなど、高価な道具は必要がない。製品に依存する度合いが高い写真だが、陰影や空気感の表現など、メーカーが懸命に開発してきたからこそ高価な訳であるが、私の手法には、どれもこれも必要がない。昨日に引き続くが、写真、写真機好き、何れにもアピールする要素がない。もっとも、ほとんどの写真家が、シャッターチャンスだ空気感だ、とやっているのだから、そちらはお任せしたい。それはともかく、それら製品の力を借り難い手法であることは、それらで補えない、つまり肝腎の被写体の造形が、そのまま成否となって現れてしまう、ということである。これはそもそも人形制作から始めた私としては、肝腎の被写体が大事な、大事にしないとならない手法に、ここに来て至った、というのが、なんとも嬉しいような気が引き締まるような気がするのである。そう思うと、我流の良さはここにもあるかもしれない。つまり成分が、すべて自らの中にある物から出来ているため、眼高手低でいう眼と手が同じ成長度合いになるのではないか?  本日は台風の影響もなく、かつて金魚に名前を付け死なれた旧友来る。漱石は猫に名前を付けなかったが、死なれた時の悲しみを少しでも軽減するためだったかもしれない。28日、29日とお休みである。

『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)

 7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。28日29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



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