先日、人形は作っていたが、まだ写真を始めていなかった頃からの知人から、最初の頃の写真が良かった、今の写真は好きじゃない、と面と向かって言われた。まあそんな言い方をするとしたら、女性だと相場は決まっている。同意見の人は多く、現在の陰影のない作品は、支持者は未だ少ない。 「Tokyo8x10exhibition」のオープニングにお邪魔した。ここに来る度、私は随分土俵を割って、国技館の外へ出てしまったな、と思う。そう言えば誰だったか、ギターを弾きながらステージを降り、会場から外へ出て、弾きながらタクシーに乗ってしまったブルースマンがいた。どれだけ長いシールドを使ってる。 今から20数年前、アナログ中のアナログ、時に画面に獣の毛がへばりつく、修験者の技のようなオイルプリントに血道を上げていた私であるが、一時期横道にそれた、と思い込んでいたが、あれは、通過するべくした事だったと今では思う。アナログな人達の活動を見ていると、それに気付かされるのである。地道に枝葉を伸ばすように積み重ね変化してきた。今さら下層の物を引っ張り出す気にはなれない。その突端にあるのが犀星である。明日8月1日は室生犀星生誕130周年。三時前には会場に行く予定である。
『我が肌に魚まつわれり』 (蜜のあはれより)
7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。29日はお休みです。8月1日は犀星生誕130周年。
【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』
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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界