明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



毎年、大晦日は、昨年思い付かなかった事、作れなかった物が作れたか、振り返ることにしているが、ここに来て、先週思いもしなかつた物を作っている。臨済宗宗祖、臨済義玄は千年以上前の人物だが、それを14世紀に日本人曽我蛇足が描いた肖像画を元に作っている。あと二人ほど、と考えていた仙人が決まらず、そのつなぎ、といっては失礼だが、義玄の言葉を弟子が記録したという『臨済録』を慌てて注文した。 古来、これが臨済義玄といわれ続けて来たのなら、あくまでそれに準じるべきであろう。喝!という場面だが、残された肖像画は、言い終わりの口をしているが、もっと口を開け、喝のか、の状態にしてみた。 それにしても、先週考えもしなかった義玄を作り、急遽臨済録を読むことになるとは。こうやって自分のしたことに影響され、結果、思わぬ所に立っていることになる。それもこれもただ目の前にぶら下がったパンに食い付いて来ただけで、行き当たりばったり、ロボット掃除機みたいだが、終わると充電台に戻るらしいから、ちょっと違う。



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