ようやく寒山拾得に取り掛かり、これが寒山になるか拾得になるかは判らないが、一つの頭部が取りあえず形になり方向性は決まった。随分長い間、取り掛かれず、ただ金魚を眺めていたが私には判っていた。ここで頭を悩ませ、粘土をひねっても、解決策は見出せず、粘土の無駄になる。こういう時こそ頭を空にすべきで、金魚を眺めていたほうが良い。 そうこうして、気が付いたら一休宗純の首を作っていたが、それを作ったから門松や、の“目出度くもあり目出度くもなし”に至り、寒山と拾得の笑みが”可笑しくもあり可笑しくもなし“だ、と思い当たり、ようやく着手出来た。 そして“笑顔であり笑顔でなし”の顔輝派たろうとする私は、表情に、顔輝派が使ったことのない調味料をちょこっと加えた。 ところでテレビで『キングオブモンスターズ』を見る。ゴジラ、キングギドラの造形、その他気に入らず最後まで見ていられなかったが、少々考えることあり。