まったく、どうしようもない男である。売れっ子作家になっても、生活費は家に入れない。お酒は記憶をなくすまで飲む。女にはだらしがない上に、貢がせる…。しかし、妻はそんな男を見放すことはしなかった。
小説家の大谷は、妻子のことも顧みずに放蕩を続けていた。が、ある日、何年にも渡る酒代を踏み倒した上に、その店の売り上げ金を盗み、逃げ出す。大谷の妻・佐知は、警察沙汰にされないようにと、その飲み屋で働くことにするが…。
太宰治の小説数編が原作。太宰自身が抱いていた自殺願望や入水自殺の失敗など、いくつかの本人のベースとなるものも描かれている。
昭和20年代の日本家屋や町並み、時代背景がノスタルジーを誘う。アングルや映像が日本的で美しい。本を1冊読むつもりで鑑賞を。ちょっと難しいかもしれないが、邦画ファンなら観ておきたいところだ。
太宰を思わせる主人公を大谷を演じるのは、浅野忠信。大谷の妻・佐知は松たか子。他に妻夫木聡、堤真一など。
松たか子演じる佐知の、自分なりの夫の守り方、がポイント。監督の根岸吉太郎は、この作品でモントリオール映画祭監督賞を受賞。
小説家の大谷は、妻子のことも顧みずに放蕩を続けていた。が、ある日、何年にも渡る酒代を踏み倒した上に、その店の売り上げ金を盗み、逃げ出す。大谷の妻・佐知は、警察沙汰にされないようにと、その飲み屋で働くことにするが…。
太宰治の小説数編が原作。太宰自身が抱いていた自殺願望や入水自殺の失敗など、いくつかの本人のベースとなるものも描かれている。
昭和20年代の日本家屋や町並み、時代背景がノスタルジーを誘う。アングルや映像が日本的で美しい。本を1冊読むつもりで鑑賞を。ちょっと難しいかもしれないが、邦画ファンなら観ておきたいところだ。
太宰を思わせる主人公を大谷を演じるのは、浅野忠信。大谷の妻・佐知は松たか子。他に妻夫木聡、堤真一など。
松たか子演じる佐知の、自分なりの夫の守り方、がポイント。監督の根岸吉太郎は、この作品でモントリオール映画祭監督賞を受賞。