現在の韓国ナンバーワン女優と言われるキム・ヘス。アラフォーとなった彼女の、堂々とした迷いのない演技が最近、際立っている。ドラマで様々な役柄をこなしてきたが、ここ数年は映画にスタンスを置いてきた。これまでの演技経験と、知識を遺憾なく発揮している。
今作では、寂しさをかかえながらも、強がる謎の女を好演。子役との微妙な関係も細やかに演じ(もちろん子役も上手いのだけれど)、親子とは何かを問いかける。決して大きな作品ではないが、心に響くヒューマン作品となっていて、良作。
ギャンブルばかりしていて、女にだらしがない父が連れてきた11番目の“お母さん”。11歳の少年チェス(ジェス)と、“お母さん”と呼ばれるのが嫌な女の同居が始まる。
食べては寝てばかり、しかも下品で子どもにも容赦ない態度の“お母さん”に、チェスは腹立たしさを感じる。だが、本当は孤児院で育っていた女と、実の母に捨てられた子どもという事実から、寂しい者同士、少しずつ心の距離が縮まっていく。
しかし、別れの時は近づいていて…。
共演は、チェスにキム・ヨンチャン。チェスの父にリュ・スンニョン。いずれも実力派揃いで、見応えあり。キム・ヘスの子どもを見る瞳が、優しい。
監督はキム・ジンソン。
(2007年作品)
今作では、寂しさをかかえながらも、強がる謎の女を好演。子役との微妙な関係も細やかに演じ(もちろん子役も上手いのだけれど)、親子とは何かを問いかける。決して大きな作品ではないが、心に響くヒューマン作品となっていて、良作。
ギャンブルばかりしていて、女にだらしがない父が連れてきた11番目の“お母さん”。11歳の少年チェス(ジェス)と、“お母さん”と呼ばれるのが嫌な女の同居が始まる。
食べては寝てばかり、しかも下品で子どもにも容赦ない態度の“お母さん”に、チェスは腹立たしさを感じる。だが、本当は孤児院で育っていた女と、実の母に捨てられた子どもという事実から、寂しい者同士、少しずつ心の距離が縮まっていく。
しかし、別れの時は近づいていて…。
共演は、チェスにキム・ヨンチャン。チェスの父にリュ・スンニョン。いずれも実力派揃いで、見応えあり。キム・ヘスの子どもを見る瞳が、優しい。
監督はキム・ジンソン。
(2007年作品)