ヴェネチア国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞、黒沢清監督作品。
1940年、神戸で貿易商を営む優作は、満州で恐ろしい国家機密を知ってしまう。正義のため、その事実を世に知らしめようとする。満州から連れ帰った謎の女、秘密のノート、金庫に隠されたフィルム。
これらをどうしようとするのか?優作の妻の聡子は疑念を持つ。
それでも、優作への愛が聡子を突き動かしていく。
太平洋戦争間近の日本。正義を貫くためには、誰かを裏切らなければならない。時は、待ってはくれなかった。
主演は蒼井優。夫の優作を演じるのは、高橋一生。『ロマンスドール』でも夫婦役を演じていた二人は、この危ういミステリーにもはまる。
太平洋戦争と日本。そして、スパイの要素ありという内容物は、ヨーロッパの人々には興味が湧くテーマだったのかもしれない。