今回は基盤の解析、説明するとわけ分からなくなると思いますので、ほんの少しだけ。
アウトライン的で簡単な物ですけどね。 てへへ
最初は、 例のトランス二次側から INT1入力を造りだしているあたり全体です。
トランスの二次側から引っ張られたパターンは 半波整流されて、 トランジスタ回路へ、
そこで DC5Vの矩形パルスになって 8ビットマイコンの INT1 へ導かれています。
*Q7の斜め下に間違えて+5.5Vと書いていますが、17VDC 半波整流波形です。
回路的には至極基礎的で簡単な回路を使っていて、コンパレータ回路かと思ったんですがそうでないようです。
概要は、このメモ書きの通りで、 パワーサプライは 同じくトランス二次側から生成された 安定化電源回路の5.2Vで、 矩形波回路と マイコンにもVDD電圧として供給されています。
両者とも回路的にGNDが同電位レベルなので、 INT1は 5.2V 入力。
これを割込信号として入れてあげる事で、 マイコンチップ内でおそらくアナログディジタル変換して 周波数? と 電圧を監視していると思います。
ただ、インバータからの入力周波数を50Hzにして、 本体の電源を 60Hzにしても
エアコン自体は動きます。 やはり、電圧だけなのかな????
プログラム無いので、正直この辺は予想するしか出来ませんね。
ちなみに、このマイコンはスペックシートにあるように、電圧検出機能をもっていますが、
それをそのまま使っているのかは不明。
参考までに、簡単にはいかない理由として次の三つ
1. 17Vへのべース入力回路を切断すると トランジスタのベース回路が解放され、
INT1には フラットの5V信号が行き、基盤は動作しません。
2. INT1へいく配線を切断して 0Vにしても、 基盤は動作せず。
3. 17Vのベース入力をフラットの直流17Vにしても 基盤は動作せず。
なので、 回路的に 疑似信号を造って INT1へ入れてあげれば基盤は間違いなく動作すると思いますけど、いちいちそんな物をつくるという事の方が面倒くさいですよね。
マニアじゃないのでやりたくもないです、ハイ!
スコープによる波形観測ですが。 INT1への入力信号。
次が GND すなわちエミッター電圧。 当たり前ですが0V
そして ベース電圧。
ダイオードで整流して半波になったのを抵抗かまして、約1V位にしています。
最後に整流直後の 半端となったトランス電圧。
以上でINT1への割込信号回路は終わり。
この回路の周辺としては、 IC3による マイコンリセット 信号回路。
右下の方には コンプレッサー等のリレーを動かすための電源回路でもあるDC15回路。
等があります。
この続きは次回。
最後にTMP86C807NG 8ビット ワンチップマイクロコントローラ のスペックなど一部
アップします。
ネットには PDFで詳細なものがありますけどね。