昨日は一日雨・・・・
部品が届いていたので、昨日の昼休みと終業後に、最後の仕上げ作業をしました。
まず、メインセールのコントロールロープを留めるカムクリート部分に多少の工夫。
位置によってはカムが外れやすいので、ガイドを設けたんです。
当たり前ですが、 セイルを閉じると(ブームが近くなる)黄色線の様に、上にロープが引かれますので、それを赤矢印のガイドを付けて、外れにくくする。
これはブームバングを設けていないので、下の方にブームを引く役割も持たせています。
次がいよいよステアリングコントロールライン。
まず取り付けるのはクリート。
ドリルでステアリング本体サイドに穴を開け、タップを立てます。
アルミが1.6mm厚、樹脂部分合わせると3~4mm有るので強度的には十分。
取り付けたクリート
さて、一応はコントロールラインを簡単に取り回して、操舵の様子をみます。
OK!
そして、その次の課題というか本題です。
実はコントロールシートロープを張りすぎると、操作が重くなり、張りが弱いと遊びが大きくなるという状態が発生します。
さらにステアリングを真っ直ぐにしても、ラダーが真っ直ぐになる様に、アライメント調整もしなければならず、
その為に現実に何度もロープを引いたり、張り直したり、調整したりという準備を行わなければならないんです。
そこで、これをローラ付きのカムクリートを使ったワンタッチセッティング方式へ設計通り変更します。
まず片側のシートロープをしてステアリングの穴へと通してエイトノットで縛ります。
この時にラダーが少し傾いた状態になる様にセット。
そして、もう片方のシートロープにはローラ付きカムクリートを付けます。
でもって、ローラーカムクリートのシートをステアリングに通して、ラダーが真ん中になる位置までシートロープを引いていくと
簡単に言うと、ステアリングのセンターとラダーのセンターラインがピタリと並ぶところまで引いてくと、アライメントが自動調整され、同時にロープの張り具合が(テンション)が適度な張りになるという構造。
二つの調整が一発で出来るという。 ウルトラ優れもの??設計なんです。
後は余りのロープをステアリングのクリートに通して、マストなどに結んで適当に処理すればOK
どんな結び方しても良いのですけど、とにかくクリートから外れなければ良いんですね。
さて、これをもって単なるフイッシングカヤックの、トリマランセーリングカヤックへの改造は終了しました。
このステアリング方式は余りにも高級だよな~このカヤックには・・・・