GetUpEnglish

日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

GetUpEnglishについて

毎日更新! GetUpEnglish Updates Every Day! Since April 1, 2006 (c) 2006-2024 Uesugi Hayato(上杉隼人)

JABBA THE HATT

2019-10-20 03:30:04 | Star Wars

『STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録』を翻訳刊行することができました。

これはほんとうに大変光栄な仕事でした。原書にある写真も文字情報もすべて盛り込み、必要に応じて日本人に必要な知識も盛り込んだ充実の1冊、すべてのStar Warsファンに手に取っていただけますと、うれしいです。

 オンライン書店のレビューでも、実にありがたいコメントをいただきました。

クローニン

5つ星のうち5.0 Star Warsファンのみならず、大作映画の舞台裏を知りたい人向けの決定版

2019年10月8日

著者のマーク・ソールズベリー(Mark Salisbury)は最近ではエンタテインメント系の映画に片端から解説本を書いているスクリーンライターのイメージが強くなっているが、そもそもはアニメーションの監督である。したがって、売り文句となっているクリーチャーやエイリアンの紹介は、実は本書のキモではない。「クリエイターはどうやって造形したか」「スタッフはどうやって撮影したか」……このような裏方話がマコトに興味深いのである。ジャバ・ザ・ハットの中に何人ものスタッフが「搭乗」して操作して撮影した(イラストレーションによるシルエットが秀逸!)という、アナログ的な苦労話が、最近ではここまで具体的に描かれたことはなかった。みんな、「なにしろハリウッドなんだからぜんぶCGに違いない」と漠然と思い込んでいたのであろう。円谷プロや東宝映画の「特撮」さながらの現場に、初期スターウォーズは支えられていたのである。またクリエイターたちの創造の最前線は実はハリウッドでなく、イギリスのロンドンにあったというおそらくマニアには当然であろう事実も、本書で読むまで私は知ることがなかった。ティム・バートンなど監督に支持されるソールズベリーのスクリーンライターとしての実力が、こういったエンタテインメント系の書籍でも発揮されている。大判カラーの眼福と緻密な訳文が相俟って、充実した読書体験が得られる素敵な大冊であった。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2CX4WGX5G8YO7

 ここに書いていただいているとおり、ジャバ・ザ・ハットなどの制作と撮影はかなり困難を極めたようで、そのあたりのことが本書にはイラストや写真とともに詳細に記されています。

 本日のGetUpEnglishは本書からそのごく一部をご紹介します。

Assisted by a crew of six, Freeborn worked eighty-hour weeks (more than eleven hours per day) to finish Jabba in time. “Jabba was enormous, one of the most difficult ones,” says Freeborn, who rarely left his workshop at Elstree. “I had carpenters construct a frame and then modeled the clay over the wooden structure.” Jabba was so large, in fact, that two of Freeborn’s crew mocked up a quick, full-size model of Jabba to make sure it would fit into the sets that he was building.

John Coppinger was the lead sculptor on the fullscale clay sculpt. It took four tons—about eight thousand pounds!—of clay to build Jabba. The final structure was so big it had to be dried in sections before it could be used to produce plaster and fiberglass molds.

Once the molds were finished, Freeborn’s team poured in six hundred pounds of latex to create Jabba’s foam skin. Jabba’s body and head were made of separate hollow fiberglass pieces over which the foam latex rubber was laid. Inside Jabba’s body, cables and animatronic mechanisms connected to the tail. The belly was “bungeed” to make it springy. This, coupled with a series of massive bladders—half-filled air sacs—gave the stomach its flubby quality.

Jabba’s facial movements were controlled by a series of paddles and valves inside his head. Together with smaller air sacs, these mechanisms allowed Jabba’s skin to bulge, his cheeks to ripple, and his eyebrows to arch, allowing him to react and show emotion.

 スタッフ6人の援助を受けながら、フリーボーンはそれから週80時間を作業に費やし(1日11時間よりも多い)、予定通りに完成させた。「巨大だったし、もっとも大変な仕事のひとつになったよ」と言うフリーボーンは、エルストリーの作業場をほとんど離れずに作業をつづけた。「大工を何人か呼んで骨組を作ってもらい、その上に粘土をかぶせて形を整えていったんだ」。ジャバは非常に大きく、2人のスタッフはフリーボーンが作っていたセットに入りきるか確認するために、フルサイズの像を急いで作り上げることになった。

ジョン・コッピンガーが中心になって、フルサイズの粘土像を作り上げた。使用した粘土は4トン、4000キロ! 出来上がったものはとても大きく、断面が乾いてからでないと、石膏とファイバーガラスの型を取ることはできなかった。

 型ができあがると、フリーボーンのチームは270キロを超えるラテックスを注ぎ込んで、ジャバの肌を作り上げた。体と頭部はそれとは別に空洞のファイバーガラスで作られ、それぞれの上にフォームラテックスのラバーが敷かれた。体内にはケーブルとアニマロロニクスの機械装置が尾まで張り巡らされた。お腹には弾力をつけるために「バンジー」(弾力性のある丈夫な紐)が巻かれた。ここに巨大な袋--半分空気が入った嚢--がいくつも取りつけられ、やわらかい大きなお腹がゆさゆさ動く感じも出すことができた。

顔の動きは頭のなかに埋め込んだパドル(小型リモコン装置)とバルブで操作した。それより小さな空気の入った嚢とともに、こうした機械装置が肌を膨らませて、頬をぴくぴく動かし、眉をつり上げ、何かに反応して感情を示すことを可能にした。

  本書はまさしく「これを見ずしてSTAR WARSは語れない」1冊だと思います。

 「ウーキーペディア」にも、

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/00cc8516734cf4071041929adc2738e7

 「ジャパン スター・ウォーズ ドットコム」にも、ご紹介いただきました。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/accb839c458885b0e1c098eb1065d742

 (「ウーキーペディア」にもまだ記事のないクリーチャーも収録されていました!)

 「エピソード9」上映前に、ぜひご覧いただけますとうれしいです!

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STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録

2019-10-20 02:44:16 | Avengers

STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録

こちらも大変ありがたいレビューです!

確かにコスプレに仕えそうな情報も満載です!

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000325533

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カスタマーレビュー

Dr.アビイ

5つ星のうち5.0コスプレイヤーにもおすすめ!

2019108

形式: 大型本

楽しみにしていた邦訳です

発売日に1冊、買いました

内容を確かめた上で、翌日、

プレゼント用にもう1冊、

購入しました

ロンドンでも、ニューヨークでも、

原書は売り切れていました

私は、最後の1冊を持ち帰り

暗記するほど読んでいます

もとはハードカバーですが

日本版はソフトで開きやすく

写真が大きめに印刷され

説明のキャプションなども

レイアウトや色づかいまで

細かい配慮がなされています

単なるキャラクター図鑑は、

既に、DKの翻訳などがたくさん

出ています

他の追随を許さないのは、

献辞にあるように、執筆への

協力者たちが、創造者たち

本人たちであること

これまで日本人が知らずに

誤解していた面が解き明かされ

映画鑑賞がますます楽しくなる

好著です

翻訳のミスは、見つけられませんし

文体の好き好きはあるでしょうが、

スター・ウォーズのみならず、他の

映画もしっかりみている方々にも

適切で簡潔な分かりやすさでした

固有名詞、特に人名は、修正が

いるのは当たり前です

よくみかける間違いは

ワトー ×セコンベ

○ アンディ・シークーム

シャアク・ティー ×ショーシャン

○オーリ・ショシャーン 

ですが、この本では

2ヶ所しか表記違いはなさそうです

○ジョン・コッピンジャー

○デヴィッド・バークレー

ハロウィンも、クリスマスも近いので、

スター・ウォーズ・コスプレイヤーさんは

必読です

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2PTODT9KJZYF7/

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