しばらく翻訳書の刊行ラッシュがつづくが、以下の本もダイヤモンド社から来月発売になる。
ウィリアム・C・レンペル『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪 』
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106916
これは実にすばらしい本で、伝説の大富豪のカーク・カーコリアンの生涯が克明に描かれている。
巨大なカジノを含む世界最大のホテルを2度建てて、エルヴィス・プレスリーにハリウッド公演を依頼しして全米の大スターとして復活させ、マイク・タイソンとイベンダー・ホリフィールドの「耳噛み切り」マッチも企画し、3つの映画会社と3つの自動車会社の買収を試み……
とざっと紹介するだけでもこれだけの仕事をしているが、人前に出るのを何より嫌ったこの人物は、知られざる伝説の大富豪だ。
著者ウィリアム・C・レンペルと頻繁にやり取りし、日本語版への書下ろし原稿ももらい、オンライン・インタビューもする予定だ。
今日のGetUpEnglishでは、発売間近の本書の一部を紹介する。
“Never look back,” Kirk liked to counsel.9 But in the end, he reflected on what mattered most in his life. It was neither his successes nor his disappointments. It was the thrill of the risk.
「決して振り返ってはいけない」。カークは人によくそう言っていた。だが結局彼が考えていたのは、自分の人生で何がいちばん重要かということだ。それは成功でもなければ失望でもない。危険をおかすスリルだ。
“Life is a big craps game,” he told the Los Angeles Times. “I’ve got to tell you, it’s all been fun.”
「人生はビッグなクラップスだ」と『ロサンゼルス・タイムズ』に語っている。「それをずっと楽しんでいるのだ」と。
What follows is an account of that great craps game, the life of Kirk Kerkorian.
これから読んでいただくのは、偉大なクラップス、カーク・カーコリアンの人生だ。
ウィリアム・C・レンペル『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪 』は8月10日発売。