勤勉で正直な日本人を懐に抱(いだ)いた日本の未来は常に明るい

2010-02-10 04:21:03 | Weblog

        ――民主党に衆・参両院過半数のチャンスを与えよう――

 勤勉は真面目という性格を兼ね備えた美徳として存在する。真面目でなければ勤勉足り得ないし、勤勉は真面目であることによって成り立ち可能となる。

 また正直という道徳心にしても、真面目さの裏打ちがあって初めて発揮し得る。

 そして勤勉も正直も真面目も、その成り立ちはすべて誠意、もしくは誠実を欠かすことのできない基本とする。

 さらに言うと、勤勉とは有能さを示す。有能でなければ、勤勉の意味を失うからだ。そして勤勉で正直の先に信用がついて回る。いわば勤勉で正直は信用の母である。

 勤勉はまた自己を厳しく律することによって成り立つ。厳しく律することで勤勉を成り立たせることが可能となる。自己規制こそが勤勉の条件となる。

 こういった数々の条件をクリアしているからこそ、一人一人が自ずと日本人ならではの“品格”を備えていることになる。

 ゆえに勤勉で正直であるという日本人に対する評価は二重三重四重の褒め言葉であり、日本人に二重三重四重の名誉・勲章として常に撥ね返っている。日本人すべての額に「正直で真面目」という文字が書かれているようなものである。

 こういったことから、日本人性善説が成り立つに至っている。日本人は先天的に善なる性格を本性としている。その表れとしてある勤勉で正直という日本人の姿だと。

 欧米が人間の本性は利己的欲望を基本としているとする性悪説に立って人間を見ているのと正反対である。日本人は自分たち日本人をすべて勤勉で正直な人間ばかりで、悪人は存在しないと見ている。

 ここから石原都知事の日本人を除いた外国人に限った犯罪に於ける「民族的DNA」論が導き出されることとなったのだろう。犯罪は「民族的DNA」に起因しているが、日本人に限って犯罪に関わる「民族的DNA」は存在しないというわけである。だからこそ日本人は勤勉で正直でいられる。

 真面目、誠意・誠実、自己規制等々を核とした日本人の勤勉で正直に違わない品格ある姿を日々の新聞やテレビの情報の中からいくらでも見ることができる。

 《千葉県不正経理:県警不正、6年間で5億7000万円に》毎日jp/2010年2月4日)

 千葉県庁の不正経理問題で、独自調査を進めていた県警は4日、08年度までの6年間で不正額が約5億7000万円にのぼると公表した。県議会の不正経理調査特別委員会で報告した。県警会計課によると、

▽購入物品の「翌年度納入」約3億9040万円
▽代金をまとめて払う「一括払い」約9680万円
▽別の物品を購入したように装う「差し替え」約2780万円
▽業者に現金をプールしておく「預け」約850万円

 --など。県は6年間に約37億円の不正経理があったと09年12月に発表していた。【倉田陶子】

 《農水省で1億円の不正経理 「翌年度納入」など駆使》msn産経/2010.2.2 18:46 )

 農林水産省は2日、本省や地方農政局、林野庁などで、平成16年から20年までの5年間に、コピー用紙やファイルなどの購入物品を、業者が納入する前に代金を支払っておき業者に代金を管理させる預け金などの手口で、約1億円の不正経理が行われていたと発表した。私的流用はないとしている。

 不正経理の主な内訳は「預け金」が6件57万円▽実際の契約とは異なる物品を納入させていた「差し替え」が5件186万円▽年度内に納入されたこととして代金を支払い実際の物品の納入は翌年度とする「翌年度納入」が393件約9700万円など。

 農水省全体での不正経理は計427件で、このうち地方農政局が382件と大多数を占めていた。農水省の監査担当者は「地方農政局では常態化していた。職員に予算の年度内消化という意識があったようだ。厳正に処分し、再発防止に努める」としている。

 全国各地の自治体でも昨年、同様の不正経理が相次いで明らかになったほか林野庁でも不正経理が発覚したため農水省が内部を調査したところ判明した。

 
 《ずさんな空洞調査で指名停止》NHK/10年2月6日 5時58分)

陥没事故などにつながりかねない道路の地下の空洞を調査している国土交通省所管の公益法人が、空洞130か所余りを見逃すという、ずさんな調査を繰り返していたことがわかり、国土交通省は、この公益法人を5か月間の指名停止処分にしました。

指名停止処分を受けたのは全国の国道で陥没事故などにつながりかねない地下の空洞を調査している国土交通省所管の公益法人「道路保全技術センター」です。国土交通省によりますと、センターは、東京・品川区の国道15号線などの調査で空洞、136か所を見逃し、国土交通省に報告していなかったということです。

逆に空洞があると報告したものの実際には空洞はなかったケースもあり、国土交通省は、公益法人がずさんな調査を繰り返していたとして5か月間の指名停止処分にしました。この公益法人をめぐっては、前原国土交通大臣が、民間でもできる業務だとして3年以内に解散させることをすでに明らかにしています。

 
 《小糸工業、航空座席の強度偽装 世界32社の千機に影響》asahi.com/2010年2月8日20時0分)

 航空機の座席メーカー「小糸工業」(横浜市)が、耐火性や強度の検査記録を改ざんしたり捏造(ねつぞう)したりする不正を繰り返していたとして、国土交通省は8日、業務改善を勧告した。当分の間、同省が基準に合うと認めた商品を除いて出荷停止とした。
 国交省への内部通報で発覚した。同社は、日本航空や全日空を含む世界32社の約千機に対し、約15万席(134種)の座席を提供。同省は少なくとも1990年代半ばから、134種のほぼすべてで不正があったとみて、全容解明を指示した。

 現時点で安全性に問題が見つかったのは、昨年1月に発覚した、日航向けの国内線ファーストクラスの部品での耐火性能不足の1件のみ。しかし、同省は出荷済みの全座席の再試験を同社に指示。基準に適合しない座席が見つかれば、改修・交換させる。その場合は運航に支障が出る恐れもある。

 不正の方法は、たとえば衝撃試験では、衝撃の値を実際よりも大きく表示されるようにコンピューターを改ざんして基準を満たしたように偽っていた。検査書類の書き換えや検査の省略、同省に無届けの設計変更なども発覚した。

 同日会見した掛川隆社長は、「納期が迫っていたことなどから、暗黙のうちに不正を繰り返していた」などと説明。「コンプライアンス(法令順守)の意識が欠如していた。組織ぐるみと言わざるを得ない」と述べた。

 同社の座席を巡っては最近、全日空発注の高級座席が納期に間に合わず、全日空が新サービスの開始を遅らせる事態も起きている。(佐々木学)

 
 《手術で大量出血、でも「飲みに行く」 山本病院前理事長》asahi.com/2010年2月9日15時0分)

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産手続き中)で肝臓手術を受けた男性患者(当時51)が失血死した事件で、前理事長で執刀医の山本文夫容疑者(52)=業務上過失致死容疑で逮捕=が、患者の肝静脈を傷つけて大量出血させたにもかかわらず、「飲みに行ってくる」と助手で主治医の塚本泰彦容疑者(54)=同容疑で逮捕=らに言い残し、手術室から立ち去っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。山本容疑者の技術を心配した看護師が手術を押しとどめようとしていたことも判明した。
 一方、山本容疑者は奈良県警の調べに対し、「しっかり止血して、手術を終わらせた。その後、患者は心筋梗塞(こうそく)で亡くなった。手術途中でいなくなったわけではない」などと供述しているという。

 県警によると、山本容疑者らは2006年6月16日午前10時過ぎ、肝臓の腫瘍(しゅよう)の摘出手術を開始。腫瘍は肝臓の背部に位置して肝静脈に近接しており、大量出血の危険性を伴うため高度な専門性が必要な手術だったという。山本容疑者らが肝臓手術をするのは初めてで、輸血用血液も全く準備していなかったという。

 捜査関係者が手術に立ち会った看護師らに経緯を聴いたところ、看護師は「本当に大丈夫ですか」と問いかけ、手術を止めようとしたという。しかし、山本容疑者は「大丈夫や。できるわ」と返答。看護師は「輸血用血液の準備をしなくていいのですか」とも指摘したが、取り合ってもらえなかったという。

 捜査関係者によると、山本容疑者は電気メスなどを用い、患者の胸部を切開して、肝右葉前部から後背面にかけて切除した。その際、患者の肝静脈などを傷つけて大量出血させた。山本容疑者は簡単な止血処置をしただけで「飲みに行ってくる」と言って、手術室から姿を消したという。出血が止まらないため、看護師が電話をかけたが反応はなかった。

 患者は午後3時39分に死亡。塚本容疑者は患者の遺体を手術室から病室に運ぶよう看護師に指示した。塚本容疑者は「手術室で亡くなったことを隠したかった」と供述しているという。山本容疑者は夕方、病院に戻り、患者の死因を「急性心筋梗塞」としてカルテに記載した。

 元勤務医や看護師が県警に対し、「山本容疑者が以前、手術中に酒に酔っていたことがあった」と証言しているという。


 次のイギリスの例は人間の本性は利己的欲望を基本としているとする性悪説からして、特別意外でも不思議でもない当然の姿としてある、日本では決して見ることのできない邪な人間の見本例であろう。

 《英 議員経費問題で4人を起訴》NHK/10年2月6日 9時6分)

イギリス政治を揺るがした議員経費の問題で、イギリスの司法当局は5日、与党・労働党の下院議員3人を含む議員4人を不正会計の罪で起訴しました。

イギリスでは去年、国会議員の多くが議会がある首都ロンドンでの政治活動に必要な住宅経費を補助する制度を乱用して不適切な経費の請求を行っていたことが発覚し、与野党とも複数の議員が辞意表明に追い込まれるなど、政治への信頼を大きく揺るがす問題となりました。

この問題でイギリスの検察当局は特に悪質な例について違法行為にあたるかどうかを検討した結果、5日、与党・労働党の下院議員3人と野党・保守党の上院議員1人が自分の家に家賃を支払っていたように見せかけたり、住宅ローンの金額を水増ししたりするなど、偽りの請求をしていたとして不正会計の罪で起訴しました。

これについてブラウン首相は「強い憤りを感じている」と表明し、経費支給の基準の見直しを含めた議会の制度改革を提案するなど対策を進めていることを強調しました。議員経費の問題は、イギリスの与野党にわたるスキャンダルになっていますが、起訴された4人のうち3人までが労働党の議員だったことは春の総選挙を前に政治への信頼回復に力を入れるブラウン首相にとって重い負担となっています。

 真面目、誠意・誠実、自己規制等々を核とした日本人の勤勉で正直に違わない品格ある姿をこの新聞・テレビの異常なまでに過剰化した情報の中からすべて取り上げるとしたら、終わりが見えてこなくなる。過剰な情報量に応じて過剰なまでにその例が存在するからだ。

 日本人の勤勉で正直は日本の伝統として、文化として歴史的に担ってきた民族性として存在するゆえに、そこら辺にいくらでも転がっているからでもある。石原都知事の犯罪「民族的DNA」論の言葉を借りると、勤勉・正直日本人「民族的DNA」論と言い替え可能となる。

 勤勉で正直な日本人を懐に抱(いだ)いた日本の未来は常に明るい。

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