北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都清水寺 満開の桜花咲き誇る夜間特別拝観

2007-04-10 23:30:42 | 写真

■清水の舞台へ

 春の夜間特別拝観は本日終了したが、昨日、その様子をカメラに収めるべく特別演習終了後、東山は清水寺へ展開した。何となれ小生の夜景撮影技量はこの清水において練磨したものであり、清水の舞台とは小生には夜景の舞台といっても過言ではない。

Img_8288_6  友人と展開するということが急に決まったこともあり三脚の準備は無し、しかも合流に若干手間取り、徒歩により移動したこともあり南座前に2008時、法観寺前を2028時、2040時に漸く清水寺へと到着した。入場料400円を支払い入場する。

Img_8290_8  目指すは奥の院。実は奥の院より向こうに達する通路が2100時、時には2045時に閉鎖されてしまうため、三重塔と本殿、そして清水の舞台を一枚のフレームに収めるには急がなければならないという訳だ。三脚がないためブレがあるが、とりあえず一枚を撮影した。

Img_8299_1  その後、再度奥の院に戻る。奥の院にも舞台があり、写真のように清水の舞台を撮影することが出来る。三脚使用禁止とあるが、欄干にカメラを置きリモートシャッターを用いれば六秒の露光時間も三脚無しにブレ無く撮影することが出来る。

Img_8302  奥の院から本殿に戻る通路。あきらかに観光客の順路とは反対であるが、この写真を見ることで清水寺の立地の特異性が少しでもお伝えできれば幸いである。ライトアップされた木々の様子は、ともすれば紅葉の時期と似た印象をうけるが、青葉が春であることを示している。

Img_8306  奥の院から音羽の滝に向かう階段。夜間特別拝観では、この会談は下り専用となっている為、撮影し清水の舞台へ向かう。ちなみに階段は急であるため、立ち止まっての撮影や携帯電話の使用は転落事故防止の観点から禁止である。

Img_8307  清水の舞台に戻る。露光時間が6秒である為、人影も透き通っている。昼間の撮影では観光客が写ってしまうため、夜景ならではの情景といえる。なお、左下の光はフラッシュ。フラッシュ撮影は手前のものにのみ露光してしまい、逆に見苦しい写真となってしまう、コンデジでも夜景モードとセルフタイマーを用いることを薦めたい。

Img_8311  本殿。ここも夜間ならではの写真である。仏像が淡い光で照らされているが、20秒も露光させた為、後光が差して見えている。更に木材の木目も薄っすらと写り、昼間に撮影するよりも神秘的な写真となっているように思う。

Img_8315  清水の舞台。奥に見えるのが先ほど撮影位置とした奥の院である。光っているのはフラッシュであるが、数多くのフラッシュが豊かな光加減を写真に与えている。段差の部分は人が丁度腰掛けるに良い高さであり、多くの観光客が夜景に見入っていた。

Img_8324  先ほどの階段を降り、音羽の滝を撮る。手前の赤いジャケットを着た紳士は、中々写らないことに苦心していたようである。長時間露光撮影という方法は一般的ではないが、なによりも三脚が無いと非常に難しいのが実情で、小生も鞄や長椅子などを利用し撮影した。

Img_8329  三重塔の基部を桜花が咲き誇り、その背後を鋭い光閃が夜空に清水の位置を煌々と照らしている。こればかりは三脚が無ければどうにもならず、仕方なく粒子が荒れるのを承知でISOを800まで上げ、1/6と、夜景撮影では比較的速いシャッター速度にて撮影した。

Img_8338  ISO-100に戻し、シャッター速度1.3秒にて撮影。桜のライトアップが光を大きくし、比較的速いシャッター速度でも撮影することができる。東山の桜は開花時期がやや高い標高もあって、昨日の時点で満開から散り始めに移行する時期であったようだ。

Img_8340  紅葉、桜花ともに過去の撮影では若干時期を逸していたが、今回は三脚を使用しなかった割には満足のゆく写真を撮影できた。残念ながら、春季における清水寺夜の特別拝観は本日十日を持って終了であるが、紅葉など夜の特別拝観はあり、その際にも特集を組みたいと思う次第である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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