■桜をさがし大徳寺へ
4月11日、今宮神社を散策した後、バス停に向かい北大路通りの坂を下る途上、白壁より除く桜花に誘われ、そのまま大徳寺に桜を探すべく立ち寄った。
京都大徳寺は、豊臣秀吉が織田信長の葬式を行った寺であるが、大徳寺は様々な寺院により構成されており、その歴史情緒溢れる通路は、市民の散歩道として親しまれている。また、今宮神社の参道とも繋がり、この関係でバスの利便性が良い。
大徳寺は、北大路通りよりみると決して大きくない印象をもたれる方もいるようだが、その敷地は歴史と同じように奥深いものである。写真は白壁の向こうより桜の花が日傘の如く歩道に涼を差し伸べている。北大路通りより撮影したもので、そののち大徳寺に入る。
考えてみれば、大徳寺の中は松の木が茂り、冬季においても青々とした並木が参道を覆うが、残念ながら桜花という季節の美しさは一部に限られている。
前回、大徳寺を撮影したのは、確か機材作動点検というものであったが、今回は機材は万事順調であったものの、残念ながら空には薄っすらと白雲がかかり、春の日差しを活かした写真撮影ができなかったという心残りが無いでもない。
大徳寺では2006年8月より電線の地下化工事が進められているが、工事は2007年7月までに終了する予定であるとの事で、考えてみれば電線のある大徳寺の情景というのも、撮影できるのは今の内であるのか、と考えてみたりする。
大徳寺における春の特別公開は、畠山義総が開いたものを前田利家が再興した興臨院が6月3日まで。そして織田信長が開き、織田信秀の菩提所、更に毛利家や小早川家の菩提寺である黄梅院が5月6日まで特別公開が行われているとの事である。
昔は、庭石の巨石とともに鬱蒼と茂る木々の中にあり、夜間はライトアップされていたのだが、残念ながら周辺は大型バス用の駐車場へ工事が進められている。大徳寺拝観者の増加に対応するという主旨は理解できるものの、せめてこの一角は、と思うのは小生だけであろうか。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)