■御室桜
京都の桜の中で比較的開花が遅いのは、おむろ桜といわれている。昨年、他の桜が満開だった時期に仁和寺に行ったらばまだ蕾でガッカリさせられたときもある。今回は京都のほかの桜がほぼ青葉に換わった時期に展開した。
撮影したのは4月18日、この日を選んだのは一雨来そうな予報であり、早すぎず遅すぎずという時期ということで選定した。青空を背景に撮りたかったが、贅沢はいえまい。12系統バスを59系統バスに乗り換え、仁和寺へ着くと、まさにそこは満開であった。
仁和寺は本ブログにおいて既報であるが、その詳細は既報記事を見ていただくとして山門より中にはいる。特別公開が行われていたが、零細時間の有効活用ということで無理をして展開したために、そうした場所によることは出来ない。
入城料金は500円ということで、その売り場のところに開花状況が記されている。桜吹雪とあれば、文字通り青葉が花びらを押しのけている状況であるが、このときは満開を少しすぎた“散りぞめ”という状況であった。
入り口から階段を上り中に進む。平日の昼間ということもありそこまで観光客の数は多くなかったものの、それでもこの入り口付近は人が溢れていた。何となれこの時期、京都市内において奥比叡を例外とすればここ以外では中々史跡での満開の桜は観られない。
曇り空に三重塔と御室桜を一枚に収める。最初の一枚は光量不足となったため、三重塔に合わせて調整し、手前の桜が写るようにフラッシュを使用した。フレームにははいっていないが、この下では茶店や土産物の仮設店舗が軒を連ねている。
写真は回廊、その奥では抹茶席があるとのことで、通路に沿って間近に木々を見ることが出来る。余談ながら山頂にある白山分屯基地の桜はまだ五分咲きか七分咲きであった、恐らく奥比叡もそろそろ満開を迎えるのであろう。大急ぎで一通り、桜と名所を撮影した後、取って返してバス停に向かった。来年も桜の時期を期待しつつ。
HARUNA
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