◆注目の災害派遣展示参加車両
前回に続き本日も小牧基地航空祭へ展開してまいりました。
小牧基地航空祭、昨日は、あの混雑極めた岐阜基地航空祭が僅か30km隣で行われたとは思えないほどの来場者ではありましたものの、流石は日曜日、来場者の数も若干増えていました。しかし、C-130Hの二機が進む様子を眺める観衆が示すように、若干とは文字通り若干で、混雑を感じる程ではありません。
航空祭といえば、混雑と並ぶのが渋滞と駐車場不足ですが、今回の航空祭は近傍の三菱重工駐車場が開放され、駐車場と小牧駅間のシャトルバスが運行、その駐車場も驚くことに昼前の段階で余裕があるなど、他の航空祭では考えられないほどのゆったりぶり。
小牧航空祭は飛行展示が多くない内容として知られているのですが、本年は例年より更にに少なく、オープニングフライト編隊飛行、空中給油飛行展示、災害派遣展示、の三つのみ、空中給油展示はKC-767とKC-130が参加という、小牧ならではの展示でしたが、この規模こそ、ある種通好みと言われる所以なのかもしれません。
飛行展示は概ね土曜日の実施の通りでしたが、災害派遣展示には岐阜基地よりF-15J戦闘機が上空偵察展示へ参加、関係省庁の航空機参加も増していました。主力機材は300mmF2.8ISを備えたEOS-50Dと18-200mmISを装備するEOS-7Dが主力で、この記事に使用しているG-12はあくまで補助、そこまでいい写真は撮れていないのですが、この通り。
中期防衛力整備計画では、空中給油輸送機の増勢と早期警戒機代替機の導入開始が盛り込まれていますので、現行機種の体系に沿った増勢が行われるのか、新型機が導入されるのか、やはり航空祭でスト初対面の方同士の雑談で、こうした面白い話題が上るというのも一つでしょうか。当方一行やいつも現地でご一緒していただく方々同士の雑談に、加わってくる方も。
災害派遣展示、こちらは昨日の様子で、放水展示が瀑布の如き飛沫となって、航空消防車の威力が何と観客席の方へ流れる、という事がありました。その関係か、本日の放水展示は方向が留意されていました、あの角度ならば、大丈夫だったのでしょうか。
災害派遣展示は、マグニチュード8の地震が発生したとの想定のもと、自衛隊の初動と共に各機関の連携が展示されていたのですが、驚いたのは訓練に参加した車両、愛知県警のウニモグと、そしてなんと岡崎市消防局のExtremV,シンガポールのSTキネティクス社製、最新そのもので総務省が導入し管理を委託したものとのことで、導入されたばかりの車両ですが、これは珍しい。
BV-206と思いきや、シンガポール製ブロンコという車両で、BV-206の原型であるBV-202が1960年代に開発され、その影響を受けた一連の車両群の一つ、似ているが別物、という車両でした。しかし、全地形対応で水陸両用、実用性重視の一つ。
ともあれ、小牧航空祭は例年、ゆったりはしていて、此処でしか見れないものも多い一方で派手さを抑えた展示という印象が強い中、今年は色々と見るべきものがあった、という印象です。、今年は例年十月の開催に対し、やや寒い時期の開催となりましたが、二日とも快晴、楽しく過ごすことが出来ました。
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