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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】伏見稲荷大社,大神と農耕-わんだふるぷりきゅあ!ニホンオオカミと雑種犬の関係

2025-01-29 20:22:24 | 写真
■ニホンオオカミ
 大神とオオカミと農耕神と日本の歴史について。

 わんだふるぷりきゅあ!から、オオカミに関する誤解を招く表現があるのだなあ、と思いまして伏見稲荷大社の話題とともに論理展開を進めてきましたが、しかしニホンオオカミが絶滅した事は事実です、時折目撃情報が出てきますが、確認されたのは1908年まで。

 ニホンオオカミ、その絶滅は急速だったようですが、その背景には日本国内の明治維新後におけるある変化がある、ジステンパーの大流行です。ニホンオオカミは、明治維新後に猟犬として洋犬が日本に入る様になりますと、文明開化はジステンパーも開花させて。

 ジステンパーは南米から欧州に入ったウィルスです、ウィルス感染症であるジステンパーまで明治維新と共に入って来るようになりまして。パラミクソウイルス科の、つまりありふれた風邪の一種ではあるがリンパ系組織を壊死させ致死率は90%、エボラ並み。

 天然痘を南米に持ち込んで大殺戮を行った欧州の国々はジステンバーにより最良の相棒を大殺戮されるしっぺ返しを食う。人類は学ばず、ラキ火山が1783年に大噴火すると食糧不足の欧州はインドから餓死者が出るほど小麦を徴発、同時にコレラを持ち帰ってしまう。

 コレラは安政のコロリ、といわれて開国した後の日本で猛威を振るいます、文久のコロリでは江戸だけで7万から23万、数字が揺れているのは風疹大流行と重なった為ですが、関東大震災や3月10日東京大空襲よりも多くの人々が亡くなっている歴史があります。

 獣たちよ!闇をまとって吼えなさい!!、とザクロさんは作中で仰っていますが、結局、開国シテクダサイヨー、みんな なかよし!わんだふる〜!、と無理に交流を進めてしまいますとこういうことが起こるという事ですね。ジステンパーはほんとうにとどめとなった。

 北海道では、明治以降開拓が進みますと火山性地形での無理な開拓により農耕馬や農耕牛と、始まった酪農を筆頭に牧畜がおこなわれ、オオカミによる被害がでてしまったため、組織的な駆除が行われました、けれども北海道のオオカミはエゾオオカミとなっている。

 ニホンオオカミについて残念なのは、上野動物園でも一時期飼育されていましたが、数多く生息している動物という扱いであったため、まさか数年後に絶滅するとはだれも思わず研究が十分行われず、また多くの大学の学術資料は東京大空襲などでうしなわれている。

 では、ニホンオオカミは本当に絶滅したのか、という視座ですが、ニホンオオカミとヤマイヌを文化的に同一視していた地域が多く、マタギやアイヌ集落では猟犬を強化する為に意図的にニホンオオカミと交配させたという歴史があり、混血してしまっている実情が。

 純血、というものにこだわるならばニホンオオカミは絶滅しているのかもしれませんが、まったく純血の神武天皇時代から混血していない日本人が存在しないように、ニホンオオカミも、雑種、として混血してしまったことが、逆に遺伝子を紡いでいるともいえます。

 ザクロさん、ただ、注意しなければならないのは、パピヨン犬の犬飼こむぎとの触れあいです。日本人はニホンオオカミを駆逐していなかったとしても、パピヨン犬筆頭に洋犬の持ち込んだジステンパーは、ね。パピヨン犬はスパニエルから15世紀に文化したもの。

 猫屋敷ユキ、もう一つ注意したいのは農耕の守り神として活躍した場をオオカミから奪ったのはエジプト文明の時代に突如人類の前に出現したネコということ。ザクロさんは被曝国を襲った1954年のゴジラのように、戦う相手を間違えているのかも、しれませんね。。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】伏見稲荷大社,大神と農耕-わんだふるぷりきゅあ!ギルガメッシュ叙事詩とルガル

2025-01-29 20:01:47 | 写真
■ギルガメッシュ叙事詩
 わんだふるぷりきゅあ!は無事最終回を迎えましたが最後までニホンオオカミの名誉回復とはならなかったのが残念だ。

 オオカミと人類の関係、もともと動物学の研究では、イヌ、わんわん、これは人類が文明を持つ前に、オオカミの群れに人類の誰かが手招きをしまして、ちょっと一緒に暮らしてみようかな?と歩み出てきたオオカミの一匹が、ファーストわんわんなのでしたが。

 職業の分化、そして食糧の蓄積、考えれば簡単なことで、この時代に人類の最大の脅威はネズミによる食害、モグラなどによる灌漑施設の破壊、といったものでしたが、お気づきでしょうか、ネズミとモグラはオオカミの捕食対象であり、という当たり前のことを。

 オオカミは結局のところ、農耕には害を及ぼさないために、共存できる文化が自然形成してゆく。もちろん、人間を襲撃したオオカミは駆除対象となったのでしょうけれども、人を襲えばそれは相手がひとであっても、人が行う事にはそれほど違いはありません。

 ルガル、興味深いのは人類が農耕を続けるとともに社会というものは徐々に広範な生活領域を形成してゆきます、意外かもしれませんが、コミュニティーというものは自然形成されており、それは物々交換を行う市場や神官という職業を生みますが肝心なものがない。

 国家、というものが未だこの時代では都市国家という、コミュニティーの一部が集権的な性格を帯びてくることは確かなのだけれども、人類は未だ統治機構というものを考えるまで、つまり権力基盤を構築できるまではもう少し時間を必要としていたのですね。

 ルーという言葉の延長線上にルガル、という単語が生まれたのはその少しのち、つまり、狩猟と農耕という関係性の先に、略奪、すなわち農耕による収穫物を標的とした狩猟、速い話が略奪ですよ、こうしたものが組織的に行われる時代が人類にも到来したのでして。

 ルガルという文字の表現は、群れの大物、という意味を有していたようです。もともとのはなしですよ?、それはオオカミの群れの大物、そんな枠組みを念頭に、まあいうなればウルフパック戦術の概念を4500年ほど遡らせればある程度意味が通るのでしょうか。

 群狼をまねた群れの大物という概念が文字として記録され始めるのは、人類が戦争を始めた時代と合致します。無論当時は、人命が非常に貴重で、農耕収穫物を襲う狩猟民や略奪者、黒澤明の“七人の侍”的な事例は、いまでいう全面戦争のようなものには達しないが。

 ルガルは戦争の、いや短期的に終わるものですから戦闘の、指導者という意味を有するようになるのです。ただ、前述の国家を生む権力基盤が構築されなかった、人類文明の草創期というものはここから発展しまして、ルガルという指揮官と保護される人たち、と。

 王という意味合いをルガルが持ち始めたのは、まあみなさん、Fateとかでサブカルチャー的にご存じでしょう、古代国家ウルクの時代まで遡りますと既に定着しています。ルートルガル、味方によっては農耕を始めた人類が模した社会というものは、ルーだった。

 ギルガメッシュ王は、意外にも実在の人物なのですが、ギルガメッシュ叙事詩は死者の書を例外とするならば世界初の物語、文学作品となっています。もっとも、ギルガメッシュ叙事詩が発見された後に、世界の考古学者によりウルクの研究が進んでゆくのですが。

 ウルクにおける王の座というものは、残念ながら既に元老院の原型ができていて、権力基盤はそれほどでは無かった、すると、ギルガメッシュ叙事詩というのは、忙しい中間管理職が現実逃避に、俺ツエー的なライトノベルを書いていた的な実情が見えてくるという。

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ウクライナ情勢-イギリス政府海底戦争へ本腰,ロシア工作船海底ケーブル破壊交戦規定を変更

2025-01-29 07:01:17 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 日本も海底ケーブル防衛など平時における海軍艦艇による破壊工作へのグレーゾーン事態対処の法整備を急がねばなりません。

 イギリス政府はロシア工作船による海底ケーブル破壊へ交戦規定を変更した、ロイター通信が1月22日に報じたところによれば、バルト海などで相次ぐ海底ケーブル切断を受け、特に切断された時間帯に当該海域を航行しているロシア海軍の工作船ヤンタルに対して、イギリス海軍が必要な措置を取れるよう議会を通じて交戦規定を変更したとのこと。

 イギリス海軍は情報収集艦プロメテウスとロシア海軍工作艦ヤンタルが対峙している写真を公開しています。従来の交戦規定では外国艦艇への平時における接近行動には厳しい制約がありましたが、海底ケーブルの破壊工作を受け、こうした破壊工作を事前に阻止できるよう、接近や監視活動に対する艦艇任務遂行の冗長性を確保したかたち。

 NATO全体でも、海底ケーブル防衛に案する措置は強化されており、フランス海軍とポーランド海軍、オランダ海軍など同時にこれは公海上において平時から実施される海軍艦艇に対する破壊工作に対して、その阻止を試みるという、日本でいうところのグレーゾーン事態に対するNATOの難しい取り組みというものを示したかたちとなっている。

 グレーゾーン事態、日本が緊張感を以て対応策を考えなければならない分野です、特に島国である日本には、海底ケーブル寸断という状況となれば、残念ながら衛星通信では日本国内と世界を結ぶ情報通信を維持する事はできず、この分野でのグレーゾーン事態発生の蓋然性が高まった場合への法整備、阻止や交戦規定を法整備しなければなりません。

 グレーゾーン事態への施策は既にある程度は整備されていますが、仮に海軍艦艇による平時における破壊工作が行われた場合、臨検を含む措置は取れるのか、自衛隊艦艇による破壊工作阻止活動は何処まで可能なのか、平時における海軍艦艇同士の戦闘の可能性を含め、平時の今、事態が起きる前であるからこそ、法整備しておかなければならないのです。

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