北大路機関

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【G7X撮影速報】今津駐屯地創設70周年記念行事-第3戦車大隊の74式戦車と16式機動戦闘車(2022-12-04)

2022-12-05 07:00:12 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■第3戦車大隊と第10戦車大隊
 この冬三年ぶりに挙行された今津駐屯地祭へ行ってきました。

 第3戦車大隊に16式機動戦闘車が配備されていました、これは来たる第3戦車大隊の第3偵察隊との統合による第3偵察戦闘大隊への改編前夜という過渡的な措置なのですが、第3戦車大隊の赤獅子という部隊マークの16式機動戦闘車は、一時とはいえ貴重な瞬間です。

 74式戦車もいよいよ、というところです。第3戦車大隊は削るに削られましたが、大隊本部と2個戦車中隊です。わたしが普通科連隊が小さくなろうとも大隊ではなく連隊であるべき、というのはこうした前例があると普通科大隊と名を変えるとこうなる可能性故に。

 大隊といっても、現状は確かに戦車隊を名乗るには規模が、と思うところですが外殻は大隊と云う規模である。連隊も小型すぎるし欧米では大隊規模だ、と反論されましても部隊編成をせめて政令か出来れば自衛隊法で明示されなければ更に削られる懸念があるのです。

 74式戦車の冬季迷彩、戦車削減は既に自衛隊の施策として安倍政権時代から継続されているのですが、ウクライナの戦場ではそれこそ考えられない近距離でも戦車が活用される状況、ここまで減らして大丈夫なのか、実際には90式戦車の用途廃止さえはじまっている。

 第10戦車大隊も先は見えているのですが、せめて例えば北部方面隊で廃止される90式戦車を短期間でもいいので管理替えして、第10戦車大隊に90式を配備するとか、偵察戦闘大隊に戦車を含んだ第7偵察隊型の編成とするとか、方法はいくつも検討すべきとおもう。

 有事の際に割を食うのは国民だ、戦闘地域の避難勧告を出された後で焦土になっても侵攻してきた国は家財の補償は行わない、戦後講和条約を結べば個人補償請求も出せない、憲法上の財産権の制約として明示されている。もっとも、野党でも戦車と防衛力強化の声は出ていないのが実情です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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1 コメント

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戦車部隊編成について: (ドナルド)
2022-12-05 17:08:34
「第3戦車大隊は削るに削られましたが、大隊本部と2個戦車中隊です。...連隊も小型すぎるし欧米では大隊規模だ、と反論されましても部隊編成をせめて政令か出来れば自衛隊法で明示されなければ更に削られる懸念があるのです。」

いや、戦車総数が決まっている以上、大隊だ連隊だということと編成が縮小することとは関係ないと思いますが。。。単純に陸自として「戦車大隊は3-4個中隊44-58両編成とする」と決めて公表すれば良いだけだと思います。編成を維持できないのであれば、解散するだけですので(まあそもそも、15万人実員の陸軍が、9個師団+8個旅団などという大編成なのが間違いで、普通に考えれば、5個師団(15個旅団編成)ですよね)。

もちろん、実際に必要なのは、「機械化装甲即応連隊」で「戦車中隊2個、IFV中隊2個、装甲偵察中隊1個、火力支援中隊1個、本部管理中隊1個を基幹とする900-1000名規模の部隊」と明記すれば良いのだと思いますが。。。
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