■防衛フォーラム
今回は空軍関連について。
航空自衛隊の次期練習機にT-6テキサンⅡが選定されました。T-6テキサンⅡ練習機の配備は2030年より開始するとのこと。その取得費用は1機あたり12億円とされています。そもそもこの練習機選定を左右したのは評価書によればコストが影響したとのことで、スバルとピタラスが提示した試案では大半の点で有利とされていましたが。
スバルとピタラスが提示した試案では機体性能及び地上教育関連機材とメーカー支援において高い評価があったものの、コスト項目響いたとのこと。コスト面ではテキストロンアヴィエーションでは3Dゴーグルを用いた簡易地上教育機材としてシミュレータを開発しており、運用費用の低さを強調しています。
ただ、このT-6テキサンⅡについてはエンジン出力が非常に大きく、一部の国では高等練習機として運用されている航空機です。航空自衛隊で初等練習機としていきなり初めての飛行機という練習生の搭乗に適しているかについては不安な要素が有り、練習機の為の練習機を運用している事例もあることから、運用には注意が必要なのかもしれません。
■
ヴェトナム空軍はアメリカよりT-6テキサンⅡ練習機練習機の第一陣を受領しました。これはヴェトナム空軍の戦闘機要員養成のための航空機として2022年8月に導入が決定した機体で、T-6CテキサンⅡ-ITS練習機が採用されています。今回到着したものは導入契約を結んだ12機のうち、最初の5機で、パンテェット空軍基地に到着している。
T-6練習機のうち、日本の自衛隊が採用したT-6Aについては従来型の練習機となっていますが、T-6Bおよび今回ヴェトナムが導入したT-6Cについてはヘッドアップディスプレイが標準装備されており、軽攻撃機として、COIN機として運用する事が可能です。T-6は高いエンジン出力を持ち良好な機動性などで知られている練習機です。
■
韓国が開発するKF-21戦闘機にミーティアミサイルの搭載試験が成功したとのことです。これはMBDA社により発表されたもので、MBDA社はこの搭載によりKF-21戦闘機の視程外戦闘能力が大幅に向上すると誇示しています。ミーティアミサイルはドイツのMBDA社が開発したもので射程は100km以上を発揮するというミサイルです。
KF-21戦闘機は韓国がインドネシアと共同開発を進めている第4.9世代戦闘機で、最新の第五世代戦闘機のような徹底したステルス性は目指さないものの、第4.5世代戦闘機を圧倒出来る一定程度のステルス性を付与させた機体で、数を揃えることを第一とした戦闘機です。初飛行と共に複座型の開発も順調に進み、各国から注目の航空機だ。
■
アメリカ空軍はボーイング社よりF-7軽戦闘機の提案を受けました。これはアメリカ空軍に導入されるT-7A高等練習機の機体を基本設計として、戦闘機型としたもの。アメリカ空軍では近く、永らく運用していたF-16戦闘機の多くが耐用年数限界を迎える一方、F-35やF-15Eなど高水準の戦闘機が多く残り機数が不足すると懸念されていました。
F-7戦闘機の利点としては、もともとの基本設計がスウェーデンのJAS-39戦闘機の円緒戦上にあり、また超音速飛行能力と共にT-7A練習機が置き換えるT-38練習機の戦闘機型であるF-5戦闘機の後継機という需要が世界規模で存在すると分析しているためで、あくまで提案ながらF-16の限定的な後継機としての需要を見込んでいるもようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回は空軍関連について。
航空自衛隊の次期練習機にT-6テキサンⅡが選定されました。T-6テキサンⅡ練習機の配備は2030年より開始するとのこと。その取得費用は1機あたり12億円とされています。そもそもこの練習機選定を左右したのは評価書によればコストが影響したとのことで、スバルとピタラスが提示した試案では大半の点で有利とされていましたが。
スバルとピタラスが提示した試案では機体性能及び地上教育関連機材とメーカー支援において高い評価があったものの、コスト項目響いたとのこと。コスト面ではテキストロンアヴィエーションでは3Dゴーグルを用いた簡易地上教育機材としてシミュレータを開発しており、運用費用の低さを強調しています。
ただ、このT-6テキサンⅡについてはエンジン出力が非常に大きく、一部の国では高等練習機として運用されている航空機です。航空自衛隊で初等練習機としていきなり初めての飛行機という練習生の搭乗に適しているかについては不安な要素が有り、練習機の為の練習機を運用している事例もあることから、運用には注意が必要なのかもしれません。
■
ヴェトナム空軍はアメリカよりT-6テキサンⅡ練習機練習機の第一陣を受領しました。これはヴェトナム空軍の戦闘機要員養成のための航空機として2022年8月に導入が決定した機体で、T-6CテキサンⅡ-ITS練習機が採用されています。今回到着したものは導入契約を結んだ12機のうち、最初の5機で、パンテェット空軍基地に到着している。
T-6練習機のうち、日本の自衛隊が採用したT-6Aについては従来型の練習機となっていますが、T-6Bおよび今回ヴェトナムが導入したT-6Cについてはヘッドアップディスプレイが標準装備されており、軽攻撃機として、COIN機として運用する事が可能です。T-6は高いエンジン出力を持ち良好な機動性などで知られている練習機です。
■
韓国が開発するKF-21戦闘機にミーティアミサイルの搭載試験が成功したとのことです。これはMBDA社により発表されたもので、MBDA社はこの搭載によりKF-21戦闘機の視程外戦闘能力が大幅に向上すると誇示しています。ミーティアミサイルはドイツのMBDA社が開発したもので射程は100km以上を発揮するというミサイルです。
KF-21戦闘機は韓国がインドネシアと共同開発を進めている第4.9世代戦闘機で、最新の第五世代戦闘機のような徹底したステルス性は目指さないものの、第4.5世代戦闘機を圧倒出来る一定程度のステルス性を付与させた機体で、数を揃えることを第一とした戦闘機です。初飛行と共に複座型の開発も順調に進み、各国から注目の航空機だ。
■
アメリカ空軍はボーイング社よりF-7軽戦闘機の提案を受けました。これはアメリカ空軍に導入されるT-7A高等練習機の機体を基本設計として、戦闘機型としたもの。アメリカ空軍では近く、永らく運用していたF-16戦闘機の多くが耐用年数限界を迎える一方、F-35やF-15Eなど高水準の戦闘機が多く残り機数が不足すると懸念されていました。
F-7戦闘機の利点としては、もともとの基本設計がスウェーデンのJAS-39戦闘機の円緒戦上にあり、また超音速飛行能力と共にT-7A練習機が置き換えるT-38練習機の戦闘機型であるF-5戦闘機の後継機という需要が世界規模で存在すると分析しているためで、あくまで提案ながらF-16の限定的な後継機としての需要を見込んでいるもようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)