■防衛フォーラム
ポーランドの装備爆買いはもはや名物的な領域となっていますが予算面で大丈夫なのか装備の費用を知っている身としては気になります。
ポーランド空軍は新たにF-15EX戦闘爆撃機2個飛行隊分の取得を検討しています。これはMSPO2023国際防衛博覧会の際にポーランド政府の一つのオプションとして示された戦闘機導入構想の具体化であり、ポーランドへのF-35戦闘機売却決定により停止したと思われていた計画がボーイング社とのあいだで再度具体化しているかたち。
F-15EX戦闘爆撃機についてポーランドは32機の導入を計画しているとのこと。なおポーランド向けのF-35A戦闘機初号機にあたるフザルツの組立がロッキードマーティン社のフォートワース工場において開始され2025年夏頃に納入できる見通しとのロッキードマーティン発表直後にF-15EX交渉中という発表がなされ、業界を驚かせました。
■防衛フォーラム
見たいと思うものの日本国内に居ますと機会が無い機種ではある。
アメリカ空軍はB-2戦略爆撃機近代化改修を行います。今回の契約はB-2戦略爆撃機を製造したノースロップグラマン社とのあいだで取り交わされ、その契約規模は70億ドルに達するとされています。近代化改修はオハイオ州のライトパターソン空軍基地に所在する空軍整備補給処とノースロップグラマン社のパームデール工場で行う。
B-2戦略爆撃機の近代化改修は2029年までの運用継続費用を含めたもので、ソフトウェアアップデートを中心に機体部分の延命改修などをふくめるとのこと。B-83熱核爆弾16発やJDAM精密誘導爆弾80発という巨大な打撃力を有するとともに先進的なステルス設計をいちはやく取り入れたB-2爆撃機は後継機開発まで第一線を維持します。
■防衛フォーラム
政治的にF-35にアクセスできないがアメリカが共産圏の戦闘機にアクセスさせたくない国に対しては有力な選択肢になり得るのだろうか。
韓国空軍はKF-21戦闘機第一期発注を行いました、KF-21戦闘機は韓国とインドネシアが共同開発しているもので、愛称は“ボラメ”、現在は改廃中ですがミーティアミサイルなど海外製ミサイルの適合試験なども順調に進み、開発は既に80%が完了しているもようで、今回の第一期発注は開発が80%にたっしたことを受けて実施されたとのこと。
KF-21戦闘機第一期発注は20機が生産契約を結んだとのこと。この20機の調達費用は1兆9600億ウォン、米貨換算で14億1000万ドル、邦貨換算では2277億円相当で、開発国の韓国でも1機当たりの調達費用は邦貨換算で100億円を超えることとなってしまいましたが、2026年から2027年に掛け納入という、極めて短期間で戦力化が叶います。
■防衛フォーラム
本邦配備のものも遅れている。
デンマーク空軍はF-35戦闘機能力向上型開発遅延を受け改修を一時断念しました、具体的には、デンマーク空軍は未だF-35戦闘機を受領していませんが、F-35戦闘機の能力向上型プログラムの開発計画が予想以上に遅延しており、デンマーク空軍向けのF-35戦闘機を受領できる見通しが立たなくなりました、しかしF-16後継機は必要です。
デンマーク空軍は苦肉の策として、現在アリゾナ州においてデンマーク空軍がアメリカ空軍のF-35A戦闘機6機を借用して操縦要員養成を行っていますが、こちらはTR-2という型式であり能力向上型ではありませんが、当面この機体をデンマーク空軍がデンマークに持ち込む方向で調整しているとのこと。デンマークは14機を調達予定です。
■防衛フォーラム
この分野の抑止力だけはアメリカに依存せざるを得ない。
アメリカ空軍はB-52H戦略爆撃機への核兵器運用能力再整備を検討しています。具体的にはこれはアメリカ議会が調整を進めているもので、これはロシアの戦略核兵器削減条約離脱を受け、この条約成立により核兵器運用能力を外して通常兵器運用専用に改修されていたB-52戦略爆撃機を文字通り戦略爆撃機に戻すための調整を始めたもよう。
B-52Hストラトフォートレスは現在30機が通常兵器運用専用機として維持されていますが、2025年度上下両院防衛政策法案にこの核兵器運用能力を戻す内容を盛り込む方針です。ロシアの戦略核兵器削減条約離脱によりこの条約は2026年2月に失効し、続く新戦略核兵器削減条約交渉もロシアが離脱したため、アメリカも抑止力を強化します。
■防衛フォーラム
本邦も無理にF-15Jへ大金を積んで改修するのではなくF-15EXを108機程度ライセンス生産してはと思う。
アメリカ空軍は州兵空軍へのF-15EXイーグルⅡ戦闘爆撃機の配備を開始しました。F-15EXイーグルⅡ戦闘爆撃機はF-15Eストライクイーグルを増強する改良型の戦闘機、戦闘爆撃機でF-15イーグルシリーズでは現在唯一生産されているものです。空軍には順次配備が開始されていますが、州兵空軍へ配備されたのは今回が初めて。
F-15EX戦闘爆撃機が配備されたのはポートランド基地のオレゴン空軍州兵第142航空団、到着式は6月6日に行われました。オレゴン空軍では旧式のF-15C戦闘機の置き換えを予定しています。今回納入されたF-15EXは、今後一年間で続いて導入される13機の鏑矢となる機体であり、数年内に更に4機を受領、18機で飛行隊を充足させる見通し。
■防衛フォーラム
本邦のC-1輸送機くらいの大きさ。
アゼルバイジャン空軍はC-27J輸送機を初公開しました、C-27JスパルタンNG輸送機はイタリアのレオナルド社が開発したもので最近納入されたものですが、6月26日のアゼルバイジャン軍創設106周年記念行事に併せ初公開されたもので、旧ソ連製装備を主体に各国装備により近代化を進めるアゼルバイジャン軍の象徴的な新装備という。
C-27J輸送機初公開はアリエフ国際空港において実施されまして、式典にはアゼルバイジャンのアリエフ大統領、イタリアのクロセット国防相という要人が臨席しました。C-27J輸送機は双発ターボプロップ型輸送機で11.3tまでの装備を輸送可能で航続距離は1700㎞、最高速度は670km/hと使いやすい大きさと低い費用の戦術輸送機です。
■防衛フォーラム
我が国もE-767の後継を検討せざるを得ない年代に。
アメリカ空軍はオーストラリア空軍に早期警戒機に関する空軍兵器学校分校を設置しました。これはアメリカ空軍は進めるE-7Aウェッジテイル早期警戒機導入計画の一環で、現在運用しているE-3セントリー早期警戒管制機老朽化を受け、後継機に選定されたE-7A運用に素早く習熟するためにローンチカスタマーの協力を仰いだかたち。
E-7Aウェッジテイル早期警戒機はボーイング社がボーイング737の機体を原型として独自開発したもので、当初アメリカはE-10多目的警戒管制機を開発中であり興味を示しませんでしたが、ブッシュ政権時代にE-10開発中止となり、E-3を延命改修していたものの限界が来たため、後継機としてリスクが比較的少ないE-7Aを採用しました。
■防衛フォーラム
空軍は今後F-22をどうするのだろう。
アメリカ空軍はF-22戦闘機飛行50万時間を達成しました。F-22戦闘機はラプターの愛称とともにアメリカが世界で初めて完成させた第五世代戦闘機となっています。F-15C戦闘機の後継機として開発がすすめられたF-22は1997年9月7日にジョージア州にあるロッキードマーティン社のマリエッタ工場にて初飛行を果たした戦闘機です。
F-22戦闘機は、ステルス性と超音速巡航性能から敵対戦闘機に気づかれることなくその無力化を果たすことができる戦闘機として、制空戦闘機よりも一歩進んだ、航空支配戦闘機、と呼ばれていましたが、当初計画ではF-15を置き換える事が求められたものの、冷戦後の軍縮機運により製造数が大幅に削減され、183機に留まることとなりました。
■防衛フォーラム
小口ではあるがA-400M運用国が増えた。
カザフスタン空軍向けエアバスA-400M輸送機が初飛行に成功しました、カザフスタン空軍は空輸展開能力強化の一環としてロシア製航空機ではなくエアバスA-400M輸送機の導入を決定、2021年に2機の調達に関してエアバス社と正式契約が結ばれています。これを受けエアバス社はスペインのセビリア工場において製造を進めていました。
エアバスA-400M輸送機が選定された背景には、その輸送能力とともに少数の期待でも最低稼働率を維持することができるというエアバス社の強調した点が高く評価された為といわれていて、エアバス社によれば2024年内に初号機を、残る1機については2025年に納入する方針としています。今回の初飛行は試験飛行、19分半にわたり飛行しました。
■防衛フォーラム
本邦の選択は正解だったと信じたい。
アメリカ空軍のKC-46空中給油輸送機が45時間世界一周に成功しました。プロジェクトマゼランという空中給油機での短期間での地球一周飛行という挑戦はカンザス州のマコーネル空軍基地第22航空団の所属航空機が実施し、飛行にはトス司令官が航空医学に基づき、就寝時間を正午起床となるよう睡眠時間を調整して臨んだとのこと。
試験は6月29日にマコーネル空軍基地を離陸し7月1日にカンザス空軍基地へ地球を一周して着陸したといい、機長と抗体操縦士3名にクルーチーフ2名と乗員2名及び航空移管1名が参加、インド太平洋地域での長期任務に対応する能力を実証しました。この飛行は2022年に実施、航空医学上の研究が完了したことで概要が開示されました。
■防衛フォーラム
この種の装備は日本にも必要だ。
アメリカ空軍は空のWifiことE-11A空中通信中継機の実戦運用を実施中です。E-11Aはノースロップグラマン社が開発したBACN戦域空中通信ノードをボンバルディア社製ビジネスジェットに搭載したもので、当初はアフガニスタンでの線上通信に用いる計画でしたがアメリカ軍のアフガニスタン撤退によりその機会がありませんでした。
E-11A空中通信中継機が実戦初参加となりましたのはイスラエルガザ戦争勃発後の人道支援のための物資空中投下支援であり、第430遠征電子戦飛行隊のE-11Aが参加、40回にわたる各国の空中投下支援を行っています。一度の飛行時間は10時間、天候情報や投下予定地域の状況など、地上に支援要員を展開できない状況で投下を支援しました。
■防衛フォーラム
有人機の無人化はアメリカではUH-60などが無人の輸送用に改修試験をおこなっていたりするのです。
フランスのエアバスヘリコプターズ社は無人機ラボ実験を実施中です。MUM-T友人無人連携研究を進めているエアバス社ではH-145M軽ヘリコプターに無人航空機管制装置を搭載する改修を実施していて、この実験のために民間型のH-145Mヘリコプターの副操縦席を再設計し、17インチディスプレイが新設されることとなりました。
ラボ実験では、数種類の無人航空機を副操縦席から飛行管理する運用が為されていますが、エアバス社では最終的に現在実証実験を継続しているALE空中発射無人航空機をヘリコプターから発進させ、これを操縦する構想で進められています。エアバス社では提携する無人機メーカーを探すことと空中無人機操縦者の養成を次の課題としています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ポーランドの装備爆買いはもはや名物的な領域となっていますが予算面で大丈夫なのか装備の費用を知っている身としては気になります。
ポーランド空軍は新たにF-15EX戦闘爆撃機2個飛行隊分の取得を検討しています。これはMSPO2023国際防衛博覧会の際にポーランド政府の一つのオプションとして示された戦闘機導入構想の具体化であり、ポーランドへのF-35戦闘機売却決定により停止したと思われていた計画がボーイング社とのあいだで再度具体化しているかたち。
F-15EX戦闘爆撃機についてポーランドは32機の導入を計画しているとのこと。なおポーランド向けのF-35A戦闘機初号機にあたるフザルツの組立がロッキードマーティン社のフォートワース工場において開始され2025年夏頃に納入できる見通しとのロッキードマーティン発表直後にF-15EX交渉中という発表がなされ、業界を驚かせました。
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見たいと思うものの日本国内に居ますと機会が無い機種ではある。
アメリカ空軍はB-2戦略爆撃機近代化改修を行います。今回の契約はB-2戦略爆撃機を製造したノースロップグラマン社とのあいだで取り交わされ、その契約規模は70億ドルに達するとされています。近代化改修はオハイオ州のライトパターソン空軍基地に所在する空軍整備補給処とノースロップグラマン社のパームデール工場で行う。
B-2戦略爆撃機の近代化改修は2029年までの運用継続費用を含めたもので、ソフトウェアアップデートを中心に機体部分の延命改修などをふくめるとのこと。B-83熱核爆弾16発やJDAM精密誘導爆弾80発という巨大な打撃力を有するとともに先進的なステルス設計をいちはやく取り入れたB-2爆撃機は後継機開発まで第一線を維持します。
■防衛フォーラム
政治的にF-35にアクセスできないがアメリカが共産圏の戦闘機にアクセスさせたくない国に対しては有力な選択肢になり得るのだろうか。
韓国空軍はKF-21戦闘機第一期発注を行いました、KF-21戦闘機は韓国とインドネシアが共同開発しているもので、愛称は“ボラメ”、現在は改廃中ですがミーティアミサイルなど海外製ミサイルの適合試験なども順調に進み、開発は既に80%が完了しているもようで、今回の第一期発注は開発が80%にたっしたことを受けて実施されたとのこと。
KF-21戦闘機第一期発注は20機が生産契約を結んだとのこと。この20機の調達費用は1兆9600億ウォン、米貨換算で14億1000万ドル、邦貨換算では2277億円相当で、開発国の韓国でも1機当たりの調達費用は邦貨換算で100億円を超えることとなってしまいましたが、2026年から2027年に掛け納入という、極めて短期間で戦力化が叶います。
■防衛フォーラム
本邦配備のものも遅れている。
デンマーク空軍はF-35戦闘機能力向上型開発遅延を受け改修を一時断念しました、具体的には、デンマーク空軍は未だF-35戦闘機を受領していませんが、F-35戦闘機の能力向上型プログラムの開発計画が予想以上に遅延しており、デンマーク空軍向けのF-35戦闘機を受領できる見通しが立たなくなりました、しかしF-16後継機は必要です。
デンマーク空軍は苦肉の策として、現在アリゾナ州においてデンマーク空軍がアメリカ空軍のF-35A戦闘機6機を借用して操縦要員養成を行っていますが、こちらはTR-2という型式であり能力向上型ではありませんが、当面この機体をデンマーク空軍がデンマークに持ち込む方向で調整しているとのこと。デンマークは14機を調達予定です。
■防衛フォーラム
この分野の抑止力だけはアメリカに依存せざるを得ない。
アメリカ空軍はB-52H戦略爆撃機への核兵器運用能力再整備を検討しています。具体的にはこれはアメリカ議会が調整を進めているもので、これはロシアの戦略核兵器削減条約離脱を受け、この条約成立により核兵器運用能力を外して通常兵器運用専用に改修されていたB-52戦略爆撃機を文字通り戦略爆撃機に戻すための調整を始めたもよう。
B-52Hストラトフォートレスは現在30機が通常兵器運用専用機として維持されていますが、2025年度上下両院防衛政策法案にこの核兵器運用能力を戻す内容を盛り込む方針です。ロシアの戦略核兵器削減条約離脱によりこの条約は2026年2月に失効し、続く新戦略核兵器削減条約交渉もロシアが離脱したため、アメリカも抑止力を強化します。
■防衛フォーラム
本邦も無理にF-15Jへ大金を積んで改修するのではなくF-15EXを108機程度ライセンス生産してはと思う。
アメリカ空軍は州兵空軍へのF-15EXイーグルⅡ戦闘爆撃機の配備を開始しました。F-15EXイーグルⅡ戦闘爆撃機はF-15Eストライクイーグルを増強する改良型の戦闘機、戦闘爆撃機でF-15イーグルシリーズでは現在唯一生産されているものです。空軍には順次配備が開始されていますが、州兵空軍へ配備されたのは今回が初めて。
F-15EX戦闘爆撃機が配備されたのはポートランド基地のオレゴン空軍州兵第142航空団、到着式は6月6日に行われました。オレゴン空軍では旧式のF-15C戦闘機の置き換えを予定しています。今回納入されたF-15EXは、今後一年間で続いて導入される13機の鏑矢となる機体であり、数年内に更に4機を受領、18機で飛行隊を充足させる見通し。
■防衛フォーラム
本邦のC-1輸送機くらいの大きさ。
アゼルバイジャン空軍はC-27J輸送機を初公開しました、C-27JスパルタンNG輸送機はイタリアのレオナルド社が開発したもので最近納入されたものですが、6月26日のアゼルバイジャン軍創設106周年記念行事に併せ初公開されたもので、旧ソ連製装備を主体に各国装備により近代化を進めるアゼルバイジャン軍の象徴的な新装備という。
C-27J輸送機初公開はアリエフ国際空港において実施されまして、式典にはアゼルバイジャンのアリエフ大統領、イタリアのクロセット国防相という要人が臨席しました。C-27J輸送機は双発ターボプロップ型輸送機で11.3tまでの装備を輸送可能で航続距離は1700㎞、最高速度は670km/hと使いやすい大きさと低い費用の戦術輸送機です。
■防衛フォーラム
我が国もE-767の後継を検討せざるを得ない年代に。
アメリカ空軍はオーストラリア空軍に早期警戒機に関する空軍兵器学校分校を設置しました。これはアメリカ空軍は進めるE-7Aウェッジテイル早期警戒機導入計画の一環で、現在運用しているE-3セントリー早期警戒管制機老朽化を受け、後継機に選定されたE-7A運用に素早く習熟するためにローンチカスタマーの協力を仰いだかたち。
E-7Aウェッジテイル早期警戒機はボーイング社がボーイング737の機体を原型として独自開発したもので、当初アメリカはE-10多目的警戒管制機を開発中であり興味を示しませんでしたが、ブッシュ政権時代にE-10開発中止となり、E-3を延命改修していたものの限界が来たため、後継機としてリスクが比較的少ないE-7Aを採用しました。
■防衛フォーラム
空軍は今後F-22をどうするのだろう。
アメリカ空軍はF-22戦闘機飛行50万時間を達成しました。F-22戦闘機はラプターの愛称とともにアメリカが世界で初めて完成させた第五世代戦闘機となっています。F-15C戦闘機の後継機として開発がすすめられたF-22は1997年9月7日にジョージア州にあるロッキードマーティン社のマリエッタ工場にて初飛行を果たした戦闘機です。
F-22戦闘機は、ステルス性と超音速巡航性能から敵対戦闘機に気づかれることなくその無力化を果たすことができる戦闘機として、制空戦闘機よりも一歩進んだ、航空支配戦闘機、と呼ばれていましたが、当初計画ではF-15を置き換える事が求められたものの、冷戦後の軍縮機運により製造数が大幅に削減され、183機に留まることとなりました。
■防衛フォーラム
小口ではあるがA-400M運用国が増えた。
カザフスタン空軍向けエアバスA-400M輸送機が初飛行に成功しました、カザフスタン空軍は空輸展開能力強化の一環としてロシア製航空機ではなくエアバスA-400M輸送機の導入を決定、2021年に2機の調達に関してエアバス社と正式契約が結ばれています。これを受けエアバス社はスペインのセビリア工場において製造を進めていました。
エアバスA-400M輸送機が選定された背景には、その輸送能力とともに少数の期待でも最低稼働率を維持することができるというエアバス社の強調した点が高く評価された為といわれていて、エアバス社によれば2024年内に初号機を、残る1機については2025年に納入する方針としています。今回の初飛行は試験飛行、19分半にわたり飛行しました。
■防衛フォーラム
本邦の選択は正解だったと信じたい。
アメリカ空軍のKC-46空中給油輸送機が45時間世界一周に成功しました。プロジェクトマゼランという空中給油機での短期間での地球一周飛行という挑戦はカンザス州のマコーネル空軍基地第22航空団の所属航空機が実施し、飛行にはトス司令官が航空医学に基づき、就寝時間を正午起床となるよう睡眠時間を調整して臨んだとのこと。
試験は6月29日にマコーネル空軍基地を離陸し7月1日にカンザス空軍基地へ地球を一周して着陸したといい、機長と抗体操縦士3名にクルーチーフ2名と乗員2名及び航空移管1名が参加、インド太平洋地域での長期任務に対応する能力を実証しました。この飛行は2022年に実施、航空医学上の研究が完了したことで概要が開示されました。
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この種の装備は日本にも必要だ。
アメリカ空軍は空のWifiことE-11A空中通信中継機の実戦運用を実施中です。E-11Aはノースロップグラマン社が開発したBACN戦域空中通信ノードをボンバルディア社製ビジネスジェットに搭載したもので、当初はアフガニスタンでの線上通信に用いる計画でしたがアメリカ軍のアフガニスタン撤退によりその機会がありませんでした。
E-11A空中通信中継機が実戦初参加となりましたのはイスラエルガザ戦争勃発後の人道支援のための物資空中投下支援であり、第430遠征電子戦飛行隊のE-11Aが参加、40回にわたる各国の空中投下支援を行っています。一度の飛行時間は10時間、天候情報や投下予定地域の状況など、地上に支援要員を展開できない状況で投下を支援しました。
■防衛フォーラム
有人機の無人化はアメリカではUH-60などが無人の輸送用に改修試験をおこなっていたりするのです。
フランスのエアバスヘリコプターズ社は無人機ラボ実験を実施中です。MUM-T友人無人連携研究を進めているエアバス社ではH-145M軽ヘリコプターに無人航空機管制装置を搭載する改修を実施していて、この実験のために民間型のH-145Mヘリコプターの副操縦席を再設計し、17インチディスプレイが新設されることとなりました。
ラボ実験では、数種類の無人航空機を副操縦席から飛行管理する運用が為されていますが、エアバス社では最終的に現在実証実験を継続しているALE空中発射無人航空機をヘリコプターから発進させ、これを操縦する構想で進められています。エアバス社では提携する無人機メーカーを探すことと空中無人機操縦者の養成を次の課題としています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)