自分にとっての恩人とは・・・そんなことを考えてみた。もちろん、身近な家族もそうかもしれないが、彗星のように現れて、危機を助けてくれた人もいる。後で名前も良く聞いておらず残念と後悔することもあった。
その中で、一年以上に渡って、いろいろ助けていただいたAさんがいた。もしもAさんがいなかったら。ほんとうにぞっとするようなことだった。
それは、ある日,突然火を噴いた問題であった。藁をも掴む気持ちで、Aさんと会った。困り果ててお会いしたとき、淡々と話を聴いていただき、事態を正確に把握し、今後の対応を考えていただいた。そして、一言の暖かいねぎらいの言葉掛けていただいた。思わず涙がでた。
その一言で勇気が湧き、慌てグセのある私であったが、次々と落ち着いて、事態に対処することができた。
思えば、「生き甲斐の心理学」で学ぶ傾聴を、Aさんがしてくれたようであった。暖かい一言で、私のどろどろとしたものが消え、いろいろなものが見えてきたのだと思う。
どんな事態であっても、人は暖かいこころに触れることで、回復していくのだろうか。
共感、受容そして純粋と一致は傾聴のポイントといわれる。お説教や誘導も時に必要かもしれないが、「回答は自分自身の中にある。」を信じて、傾聴で対応することは最も重要なようだ。もちろん、状況によっては、回答を指示したほうがベターなケースもあるが(私もさらりと指示され助かった経験がある)。
人生を振り返ると、「生き甲斐の心理学」を特に学んだと思われない方でも、その理論に近い形で、対応していただいた、恩人がいるようだ。共通しているのは、素晴らしい人生観(暖かい)がある方だと思う。
<家庭 3/6>
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