イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「黒部の太陽」から想う・・・

2009-03-28 | 第五章「和解と平和」

 ビデオ撮りしたテレビドラマの「黒部の太陽」を、昨晩(明け方?)最後まで見ることができた。

 私の父と母方の祖父が建築関係。特に父が今回の「黒部の太陽」のドラマにも、名前が出てくるゼネコン(熊谷組ではない)であり、幼いころより聞かされていた現場の話のいくつかを思い出し、時折胸が熱くなった。

 不思議なもので、ドラマを見ることによって、今まで良く判らなかった亡くなった父のことが、いくつか判ったようだ。幼い頃の知識での推測は、ものごとを歪めていることが多いが、今回もいくつか気がついた。

 一つは、父も現場(土木ではなかったが)でたくさんの事故を経験したことである。事故は本当に嫌なものだということを幼いなりに感じていたが、確かにそうだと思った。

 「いのり」というのもあった。父は、特定の宗教に熱心だったわけではないが、「いのり」を大切にしていたと思う。第二次大戦では運良く戦場には行かなかったが、同期の死に沢山触れたようだ。亡くなる前に故郷の小さな神社に一緒に参拝した思い出がある。

 愛社精神というか、親分子分の繋がりも、厳しい現場の仕事を考えると判る気がする。黒部ダムでは殉職者は171名だったそうである。

 黒部の太陽は父、祖父の年代の話ではあるが、それより先の祖先の時代も、同様に厳しい時代であっただろう。今では、時代の世俗化で失われつつある、利他の精神のもと、命をかけて仕事をしたり戦ったりしたのだろう。

 アフリカから命がけで紅海を渡ったり、マンモスのような大型獣を仲間と仕留めたり、いくつかの戦争を戦ったり、あるいは飢饉を生き残る・・・

 現世人類は6000世代くらいの世代を経てきているといわれる。6000世代の命がけの戦いの末に、私が生まれ生きている。

 祖先に感謝である。

<社会 7/8>

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