イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

どのように間合いをとるか!

2009-03-23 | 第五章「和解と平和」

 人との間合いをどのようにとるか?

 結構難しい問題である。生活の糧である企業における人間関係、小規模の組織、福祉・介護の仕事、コミュニティーでの仕事、いろいろ思い巡らして見る・・・

 自分にとっての敵と味方。本人がどの程度意識化するかは別として、人は短時間(数秒でという話もある)で敵か味方かを見抜くとも言われている。

 そして、相手との距離を自然と設定して行動する。

 間合いが近過ぎると、相互の温もりも感じやすい反面、棘に刺される危険も増加する。「ブルータスお前もか」的に心も深く傷つくのは、多くの人の怖れることでもある。

 当たらず障らずの関係で、何とか円満に・・・

 28年務めた会社を辞めて5年たった今思うのは、会社の関係というのはやや歪だったのかな、ということである。会社の生活では古き良き時代もあったが、所詮利益を追求する組織なので人間関係を別段育成するものではない。日本的経営、愛社精神は今はどうなのだろうか。

 40歳台のとき、自費を負担してライフデザインの勉強をしたが、その時の講師は、会社の人間関係は人生の財産となりにくいと断言されていた。今となって、全く同感である。

 利害を離れ、本当の自分をさらけ出すことは、生活がかかる会社生活では意外と難しい。

 その一方、利害が会社等はっきりしない(ほとんどない)、コミュニティの人間関係は、間合いが近くて、暖かい関係が多い。勿論、近いだけ難しい問題も発生しやすいとは思う。ただ、現代社会が失いつつある温かい関係は、本当に新しいものを生みだすのに重要だと思う。

 モノを買う如く、人との関係を功利的につくるのは、所詮自分もモノと同様に扱われる運命にある。世の中、変で大事な子育てや結婚などの基本的なことが、コンビニでものを買うような価値観故に、崩れてきているように思われる。

 この世に無償で愛され生まれてきたのだから・・・価値観の見直しが重要な時なのかもしれない。

<社会 2/8>

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