過去の失敗や苦労は、思い出すのも嫌だと、こころのどこかにしまい込んだり(抑圧、抑制する)。運が悪かったとか人のせいにしたりするものです(投影、感情転移)。それで、元気て日常を軽やかに過ごせれば問題はないのですが、新しい船出をしたり、新しいことを始めたりするときに、ふと過去の不安感が忍び寄り、極端な場合、船出が失敗することもあるようです。
未来への不安がいっぱいなので、さらに過去の不安が重なるのは重過ぎるようです。
私の場合は、仕事をはじめたり、やめたりする事例が判りやすい。8年前に会社を辞めるときは、まだ生き甲斐の心理学を学んで3-4年くらいのころで、自分の過去の問題が今より整理されていなかったようだ。
ある程度予想していたとは言え、親しい人からの進言やちょっとしたハプニングで異常に混乱し、当初の船出の計画に、疑心暗鬼になったり、茫然自失してしまったことも。
これは、過去に蓋をしていた不安感が何かの拍子で現れ、過度に動揺したようなのだ。
こうならないためにはどうするか。実はとても論理的な良い方法がある。
過去の不安感は、日常の中でもときどき顔を出す。この時にすかさず、整理できるものは整理する(理想と現実を再解釈して不安の原因を取り除く)。
方法は、不安感は理想と現実のギャップという公式を思い出し。理想は本当なのか(幼い自分の稚拙な解釈や人の受け売りではないか?)、そして現実も本当かと吟味する(これも理想と同じように意外といい加減)。自分だけでは難しい場合は、人に尋ねたりすると新しい解釈も生まれる。
かつては、カラオケで不安感に酔ったこともあるが(人間って不思議に過去の不安感に酔ったりできる)、不安感自体をまじめに分析し、それを消滅してしまうことも可能なのだと思う。
ちょうど、U先生の最近のブログで過去の不安感のお話があり、事例を考えると本当だなと思いました。感謝です。
明るい感情を大切に 5/9