2014年の元旦が新月というのは何か不思議である。調べてみると1994年以来であるようだ。
太陰暦であれば、もちろん朔・新月は一日であり十五日は満月。それが今年は、太陽暦と不思議に一致するのだ。今年の元旦は、そういう意味でも何か新鮮であり、一年の計は元旦にありで、いろいろ将来を楽しめそうだ。
さて、今日は、こうした日に「理想と現実の違いを意識してますか?」という問いを自問自答している。
これは、夢多き?私にとって、とても大事な問いだと、今は思っている。
中年のころ、私は某異業種勉強会に参加したことがあった。その中で、自己紹介をしたり仕事の紹介をしたりした。ところが、参加者の多くは、社長さんや一匹狼のようなパワフルな方が大勢いらしていたのだ。
そして、そのときにつくづく感じたのだが、自分の言葉が何か地についていないことだ。等身大で発言する強さに対して、私の場合は何か背伸びをしているというか、自分の理想から発言しているような危うさに満ちていたのだ。
その違和感は、ずっと自分の中にあり続けたが、ある日、不思議な体験の中で、ありのままの自分になりきった瞬間があった。地位も名誉もすべて関係なく、清濁ある自分自身になりきったのだ。そして、不思議に、なんとも言われぬ心地よさを感じたのだ。
元旦の計。理想を描くのは良いと思う。しかし、それに引きづられて、ありのままの自分を忘れてしまうのは、もう辞めたい。満月の理想と新月の現実。そんな元旦は何か意味ありげに見える。
愛ある問いかけ ① 3/10