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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

違って見えてくる地元の旅!(時間と空間の旅 ① 1/10)

2014-01-29 | 第一章「意識と知覚」

 旅について、NPOの活動でも取り上げられてきた関係もあり、哲学してみた。

 やはり、認識論ではないが、旅を考える場合時間と空間の二つの要素で考えなければならないというのが、このところの気づきである。

 実は、今日「生き甲斐の心理学」の勉強会を午後行い、そのあとに会場近くの四ツ谷界隈の遠足を計画している。そして、そこは私が幼い頃から青年期まで育ったところであり、今でも実家があるのでよく行く場所でもある。従って、よく知っているはずなのであるが、今回準備のために歴史を紐解いたり、久しぶりに下見をし、「四ツ谷育ちの四ツ谷知らず」に唖然としたのだった。

 それは、四ツ谷界隈という空間で1950年代から2014年という限られた時間の経験が殆どで、ちょっと前の第二次世界大戦や明治や江戸、そして中世、古代、ナウマンゾウを追っていたころの四ツ谷とは結びつかない。また、自分の生育史からくる偏りで、目の前にあるものを見逃していたりもしていた。

 その中では、身近だったはずの台地や谷底、坂の意味するものも限りなく限定されていた。美しい宮殿や教会がある土地に何があったかも知らない。その側の平和な公園がかつて貧民街であったことも知るよしもなかった。そこに吹く風や花の意味も実に平板だったようだ。

 自分の狭い知識と意識の世界。そして、それゆえに知覚できない何か。それを、今回のことで学んだようだ。

 歴史をたどることにより経験は深まる。五感・体感から伝わるものも変わってくる。時間系の知識が増えることで、同じ空間の印象もかわる。

 歴史を学ぶという自分への世話をすることで、退屈だった景色も彩を増すようだ。

 

時間と空間の旅 1/10      

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