正月は、自分が育った東京の四ツ谷でくつろぐことも多く、都内の懐かしい場所やまだ行っていなかったところを楽しく巡った。
写真は赤坂離宮迎賓館の正門であるが、このあたりは小学校のころに前の広場で友達と野球をして怒られたところだった。今は迎賓館は都内では珍しい国宝でもあり、警備も昔とは段違いに厳しくなっている。
人は不思議な存在で、周りからの多大な影響と自分の思い込みの中で成長し、そして人格形成していく。その中で、本来は観る人が観れば驚くようなことを、知らないあいだにしていたりするものだ。昨年訪れた奈良・飛鳥も、国宝級かもしれない古墳が長い年月の中で破壊され、その玄室の石が割られて城壁に使われたりする悲劇もあったようだ。これはネガティブな例かもしれないが、ポジティブな例も沢山ある。
さて、自分の辿った生育史を大切にすることは、生き甲斐の心理学で学んだ大切なことである。
そして、例えば迎賓館の前で遊んだことの意味を、幼い頃の解釈とは違う大人の解釈で捉え直す。そんな作業はとても大事で、特に肯定的に解釈する意味は大きい。つまらない事件での思い込みを明るく解釈しなおすことで、随分自分の生き方が前向きに方向転換でき開放されるとつくづく感じている。
つまらぬ石ころが国宝級の玄室の一部であったり、自由に野原?で遊んでいて怒られたのも、それなりの意味があったことを知る。
世の中には、つまらない人生を歩んできたと言う人も意外に多い。思い出すのも嫌だという人も多い。しかし、事実は事実としても、今に至る大切な一つの出来事なので、その意味することは解釈次第なのである。
昨日は、神田明神周辺を散策したが、実に悲惨な事件で亡くなった平将門も菅原道真も、日本人の不思議な解釈の歴史の中で、いつの間にかプラス志向の存在に変容している。もちろん神秘的な領域の話とも無縁ではないが、自分の生育史を新たな光で眺めてみることは実に大事だと思う。
ついでながら、東京見物のハイライトを!
愛ある問いかけ ① 7/10