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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文土器を10000年以上創り続けて何故飽きなかったのだろう?(停滞感からの脱出 

2019-01-19 | 第九章「愛」

 縄文時代の研究は従来の考古学のほか、遺伝子科学、神話学、心理学、言語学などの分野の知見から急速に進みつつあるように思える。とはいえ文字が残っていないので、やはり土器とか土偶、石棒、・・といった遺物、住居跡や貝塚といって遺構に負うことが多い。

 その中で日本の考古学者の多大な努力で土器の図柄などを糸口に土器の生産地と時間軸を元にした編年表が作られてきた。それと最近の年縞も交えての炭素年代測定法の進歩で、土器の破片から何時、何処らあたりのものかということが分かってしまう。逆にそれが可能となる背景を考えると、私たちの祖先は文字が無い中、地域で親から子へと制作方法を伝授し、飽きることなく土器を変化(進化)し続けてきたとも言える(もちろん縄文土器というカテゴリーの中で)。それも10000年以上であり、縄文時代の後も文化が変わったといえ、弥生、古墳時代を経て私たちまで縄文の記憶は残ってきている。

 縄文土器の命を10000年以上つないできたのは何なんだろう。何故、飽きなかったのだろう。

 今の世の中は、とかく権力とかお金とか、そういうものに眼が行き、平家物語のような奢れるものの世界になってきているふうだが、停滞感という観点で考えると世話とか生殖性(健全な)が鍵であり、お金などは確かに生きるために必要な部分ではあるが、停滞感が解消できるかというと心許ない。もちろん、お金が人生の全てではないことは皆気づいていると思うが。

 さて、停滞感への最大の処方箋は何だろうか? それは、死を想え(メメントモリ)と言われている。「自分は何のために生きているのか?」この自問自答に近いかもしれない。

 縄文土器でに表現されてきたもの、いろいろな解釈があるが、最近では図像学から満ち欠けを繰り返す月と関連づける方だけでなく、心理学や宗教学・神話を援用して解釈する方も現われている。それは、ここでは詳しく述べないが(私も前作の縄文小説で表現したが)、死と再生の物語だと思う。例えば、縄文自体が蛇のイメージとも言われ、力強い生命体・再生と繋がるとしている一流の学者もいらっしゃる。

 今は正月、クリスマスという冬至の季節が過ぎ寒さの真っ只中だが、やがて春の季節がくる。春には縄文の宗教もあっただろうが、仏教だと花祭り、キリスト教だと復活祭を迎える。私の近くの大国魂神社も、品川沖でのお水取りから五月の暗闇まつりが行われる。これから春分までは死と再生の季節なのかもしれない。 

停滞感からの脱出 3/10

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